2022.09.01
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vol.8 他の施設はどうしている?中途採用活動で重要視する点と施策を大公開!

5分で読めるポイント解説 介護職労働実態調査

採用活動を行っていると、「募集を開始したが応募が集まらない」「採用したが離職してしまった」「入職後にお互いミスマッチだったと気づいてしまった」などといった採用に関する悩みを抱くことはありませんか?また、「他の事業者はどのような中途採用活動をしているのか?」と疑問に思いませんか?当記事では、介護事業者が行っている採用活動の実態を明らかにし、「介護施設が中途採用活動で重要視する点と施策」について「介護職白書2021年度版」のデータをもとにご紹介し、採用成功につながるポイントをお届けします。

5分で読めるポイント解説介護職労働実態調査

以下は「介護職白書2021年度版」における、退職・転職動向に関する調査結果です。

  

採用活動をする際に重視している点


人材募集をする際に重視している点

 

介護職員の中途採用計画において、募集(母集団形成)をする際に重視している施策を尋ねたところ、業イメージを持ってもらえるよう、職場の特徴や職員の人数などをホームページで公開している」42.9%と最も多く、次いで「求人票の記載内容を随時更新し、最新の情報を掲載するようにしている」41.0%、「用人数だけでなく、採用したい人物像を人材紹介会社の担当者とすり合わせるなどして決定している」30.1%、「募集状況をまとめ、定期的に人材紹介会社の担当者に共有している」27.6%、「面接を実施するまでに、事前に応募者の転職の軸や気にしているポイント、懸念点などを確認・把握している」23.7%、「残業時間や有給休暇消化率、職員の人数体制などを数値化をして、具体的に業務イメージが湧くような資料を用意している」19.9%、「年間・半期などで採用計画を立てている」14.1%の順に挙げられています。

 

では、実際に募集内容を開示する際に、事業者が重視している点はどういった点になるのでしょうか。

  

募集内容を開示する際に、メリットだけでなくデメリットも伝えられていますか?


募集内容を開示する際に、メリットだけでなくデメリットも伝えられていますか?

 

介護職員の中途採用活動において、募集内容(求人条件)を開示する際に重視している項目を尋ねたところ、「勤務時間・勤務体系(交替制度・夜勤回数など)の勤務条件を詳しく開示する」が 74.4%と最も多く、次いで「給与条件(年収・月収・手当・賞与など)を詳しく開示する」67.9%、「休日・休暇の条件を詳しく開示する」58.3%、と労働条件に関する項目が上位に挙げられています。続いて、「仕事内容・やりがいについて詳しく開示する」37.8%、「勤務地・通勤アクセスについて詳しく開示する」34.6%、「福利厚生(寮・住宅補助)を詳しく開示する」34.0%、「会社や施設の強み・特徴を詳しく開示する」28.8%、「研修・教育制度を詳しく開示する」27.6%、「残業時間を詳しく開示する」26.3%、「福利厚生(託児所・育児支援など)を詳しく開示する」と「会社や施設が目指す方向性や目標を詳しく開示する」25.6%、「職場の雰囲気・人間関係を詳しく開示する」24.4%と、仕事内容、勤務地、福利厚生、会社や施設の特徴や展望、人材育成、職場の実態といった、実際に働くにあたりイメージしやすいような内容が挙げられます。

 

これら上位に挙げられている内容は、介護職員が応募を決める際に重視する条件でも上位に挙げられます。(参照:vol.6 介護職員が転職活動で重視する条件とは?

一方で、介護職側では労働条件の次に職場の雰囲気や人間関係を重視する傾向があるため、職場の雰囲気・人間関係に加えて関連する職員の年齢構成・人数、配属先に関する情報をより詳しく開示することが必要と考えられます。

 

面接・職場見学時、どんなことを重視していますか?


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