2023.07.05
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【感染症情報】ヘルパンギーナが7週連続で増加
過去10年で最多の患者報告数

メディカルサポネット 編集部からのコメント

夏風邪ヘルパンギーナの流行が、RSウイルスとともにさらに拡大しています。定点医療機関当たりの患者報告数が7週連続で増加、過去10年で最多の患者報告数です。

ヘルパンギーナは高熱や口の中の水泡などの症状で知られる、夏に多い疾患です。乳幼児は口の痛みや熱で脱水になりやすく、心筋炎や髄膜炎といった合併症を引き起こすこともあるので注意が必要です。主に患者のつばなどに含まれるウイルスで感染するので、マスクや手洗いうがい、患者とタオルを共有しないなど、基本的な対策が有効です。

               

 国立感染症研究所がまとめた6月19日から25日までの1週間(第25週)の5類感染症の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は定点医療機関約5,000カ所、速報値)によると、ヘルパンギーナとRSウイルス感染症の定点医療機関当たりの患者報告数が7週連続で増加した。新型コロナウイルス感染症も増えた。インフルエンザは5週連続、感染性胃腸炎は3週連続で減少した。【新井哉】

  

〔新型コロナウイルス感染症〕報告数は前週比9.5%増の6.13人。都道府県別の上位3位は、沖縄(39.48人)、鹿児島(11.71人)、熊本(7.76人)。

   

〔ヘルパンギーナ〕報告数は前週比28.7%増の5.79人。過去10年で最も多い。都道府県別の上位3位は、宮城(14.0人)、鹿児島(12.25人)、静岡(10.12人)。

   

〔感染性胃腸炎〕報告数は前週比13.7%減の4.98人。都道府県別の上位3位は、大分(9.17人)、埼玉(8.09人)、熊本(7.76人)。

   

〔RSウイルス感染症〕報告数は前週比9%増の3.16人。定点当たりの報告数に変更された2018年以降の同期の平均よりも多い。都道府県別の上位3位は、大分(7.69人)、山口(6.23人)、三重(6.04人)。

    

〔インフルエンザ〕報告数は前週比7%減の1.2人。過去10年の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、鹿児島(18.09人)、宮崎(6.81人)、長崎(2.94人)。

    

    

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 出典医療介護CBニュース

             

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