2022.06.01
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薬がない!を乗り越えろ!!
~薬局経営者・管理者へのアンケート調査結果報告~

薬がない!を乗り越えろ!! ~薬局経営者・管理者へのアンケート調査結果報告~

 

編集部より

2020年に起こった製薬企業の不祥事をきっかけに、ジェネリック医薬品の供給が不安定な状況が続いています。状況が長期化する中、メディカルサポネットでは、会員である調剤薬局経営者・管理者の方を対象にしたアンケート調査を実施しました。結果から、すべての薬局で供給不安定な状況が発生していることが明らかになりました。いつ解決するのか、出口の見えない問題に薬局経営者・管理者の皆さまがどのように向き合っているのか、その実態をお伝えします。

 

協力/竹中 孝行(薬剤師・株式会社バンブー代表取締役・一般社団法人薬局支援協会代表理事)

調査・編集/メディカルサポネット編集部

メディカルサポネットでは、マイナビを利用したことのある薬局経営者・管理者を対象に、ジェネリック医薬品の供給不安定による影響についてアンケートを実施いたしました。その回答詳細につきまして、以下のとおりご報告いたします。

 

■結果概要

ジェネリック医薬品の供給不安定を受けて、半数以上の薬局で2020年12月頃から欠品や供給滞りが発生し始めており、回答いただいたすべての薬局で何らかの薬品の流通滞り・欠品が起こっていることがわかりました。状況が長期化し、解決策も見えない中、業務に支障を来しながらも各薬局の自助・連携で難局を乗り越えようとしています。

 

また、医薬品の入荷については、卸の営業担当者との関係性が入荷に影響するという薬局が約85%を占め、各薬局は日頃からのコミュニケーションをはじめとした相互の信頼関係構築に努め、そのことが少なからず入荷に良い影響を与えていることが示唆されました。

 

現状の改善策について、国や製薬会社からの提示はなく、解決時期の目途もたたないことから、今後も各薬局の努力頼みの状況は続くと予想されます。

 

 

■取り扱っている医薬品の数

※複数店舗経営の場合は1店舗平均 

取り扱っている医薬品の数

 

1,000~1,600種類の医薬品を取り扱っている薬局が全体の約85%を占めました。1,001~1,300種類の医薬品を取り扱う薬局が最も多いボリュームとなっています。

 

 

■現在流通が滞っている・欠品している医薬品の有無

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