2018.03.14
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日本ライフラインがAED計169台を自主回収
105施設に納入、東京都が危険性高いと判断

メディカルサポネット 編集部からのコメント

傷病者に電気ショックを供給することで、心室細動や心室頻拍が生じた心臓の除細動を行う製品のAED。日本ライフライン社のAED製品に使われている回路構成部品の故障が確認され、救命処置に支障を来して重篤な健康被害が発生する可能性があることから、同社は製品の自主回収を始めました。


医療用機器の輸入や製造・販売を手掛ける日本ライフライン(東京都品川区)は13日、自動体外式除細動器(AED)「カーディアックレスキューRQ―5000」の自主回収を始めた。対象は同社が2017年11月から18年2月までに販売した計169台で、105施設に納入していた。同社から報告を受けた東京都は、健康への危険性の高い「クラス1」に分類したが、今のところ健康被害が発生したとの報告はない。【松村秀士】

同製品は、粘着性の電極パッドを介して傷病者に電気ショックを供給することで、心室細動や心室頻拍が生じた心臓の除細動を行う。

同社などによると、同製品が自動で行ったセルフテストの際、パッドカートリッジを交換する必要があるという内容の音声メッセージが流れたとの報告を国内の顧客から受けた。海外の製造元が調査したところ、同製品に使われている回路構成部品の故障を確認。その後の調査で、故障は特定のロットの部品で発生する恐れがあることも判明した。

故障が発生した場合、同製品がパッドカートリッジを認識せず、疾病者の心電図の解析や除細動が行えない状態となる。そのため、救命処置に支障を来して重篤な健康被害が発生する可能性があることから、自主回収を決めた。対象となった製品のロット番号は、00001700301―00001700460、00001700491―00001700495、00001700497―00001700500。

出典:医療介護CBニュース

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