メディカルサポネット 編集部からのコメント介護職全体の年収は平均365万9292円(額面)で、前年度と比べて0.4%増。介護労働安定センターが昨年度の「介護労働実態調査」の結果をまとめました(対象:全国18000の介護施設・事業所/有効回答数:8809)。それによると、職種ごとの平均年収は前回の調査と大きな変化はなく、処遇改善が進んでいるとはいえその規模の小ささが改めて浮き彫りとなりました。今後は、12月に厚生労働省による介護職員の処遇改善の進捗状況を把握するための臨時調査の実施が予定されています。10月に新設される「ベースアップ加算」はどのような効果をもたらすのでしょうか。 |
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介護労働安定センターが昨年度の「介護労働実態調査」の結果をまとめた。【Joint編集部】
介護職全体の年収(*)は平均365万9292円で、前年度の364万4880円と比べ0.4%増。処遇改善が進んでいるとはいえ、その規模の小ささが改めて浮き彫りになった。
* 2020年1年間の年収。源泉徴収票の金額。税金や社会保険料を引かれる前の「額面」で、手取りではない。残業代や賞与なども含まれる。
職種ごとの平均年収を表にまとめた。介護職員は微増で、ホームヘルパーは微減。あまり変化がなかったと言ってもいい。ケアマネジャーは介護職員より45万円ほど高くなっているが、サービス提供責任者とはほぼ同水準(年収で1万3184円差)だった。
この調査は全国1万8000の介護施設・事業所を対象として昨年10月に実施されたもの。8809の介護施設・事業所から有効な回答を得ている。
このほか賞与の有無を聞いたところ、介護職全体の71.5%が「あり」、9.2%が「なし」と答え、19.2%が「無回答」だった。「あり」とした人の平均賞与額は59万699円。職種別では、
○ ヘルパー:46万4549円
○ 介護職員:55万1073円
○ サ責:62万8731円
○ ケアマネ:66万2668円
となっている。
出典: JOINT