2022.12.12
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「どこも同じ」を払拭する、独自性あふれた薬局経営のヒント満載!

「第6回みんなで選ぶ薬局アワード」開催レポート

「どこも同じ」を払拭する、独自性あふれた薬局経営のヒント満載!ーーー「第6回みんなで選ぶ薬局アワード」開催レポート

 

 

編集部より

2022年11月13日(日)、毎年恒例となった「第6回みんなで選ぶ薬局アワード」(主催:一般社団法人薬局支援協会)が開催されました。予選会突破を果たした6つの代表薬局について発表内容の概要をお届けするとともに、気になる受賞結果もご紹介します。

   

取材・文/中澤 仁美(ナレッジリング)

撮影/山本 未紗子(株式会社BrightEN photo)

編集/メディカルサポネット編集部

 

各薬局の創意工夫をハイブリッド開催で披露

薬局本来の役割や可能性を広く一般に伝えると同時に、先進的な取り組み事例を業界内でも共有するイベント「みんなで選ぶ薬局アワード」。2017年に第1回が開催され、今年で第6回を迎えました。ここ2年は新型コロナウイルス感染症の影響からオンラインのみでしたが、2022年はリアル(会場:東京大学本郷キャンパス)とオンラインのハイブリッド開催を実現。会場はほぼ満席となった上、オンラインでも多数の観覧がありました。

       

「どこも同じ」を払拭する、独自性あふれた薬局経営のヒント満載!ーーー「第6回みんなで選ぶ薬局アワード」開催レポート

会場となった東京大学福武ラーニングシアターには多くの人たちが足を運んだ 

  

薬局支援協会代表理事の竹中孝行さんは、「第6回目の開催となり、飽きられてしまうのではという不安も正直ありましたが、予選会から多くの素敵な薬局にエントリーしていただきました。本日発表するのは、予選会を勝ち抜いた6つの薬局。魅力的な取り組みばかりなので、新しい薬局の役割を知り、活用する機会にしていただきたい」と開会の喜びを語りました。

 

「どこも同じ」を払拭する、独自性あふれた薬局経営のヒント満載!ーーー「第6回みんなで選ぶ薬局アワード」開催レポート    

みんなで選ぶ薬局アワード発起人の薬局支援協会代表理事・竹中孝行さん

    

代表薬局6組のプレゼンテーションの後、観客からの投票(1人当たり2組に投票)と特別審査員の審査を経て、受賞者が発表されます。

     

「どこも同じ」を払拭する、独自性あふれた薬局経営のヒント満載!ーーー「第6回みんなで選ぶ薬局アワード」開催レポート

特別審査員の皆さん

野呂瀬崇彦さん(写真右上/帝京大学薬学部薬学教育推進センター)、広瀬眞之介さん(写真下中央/株式会社遭遇設計 代表取締役/ゲーミフィケーションカオスマップ 編集委員)、流石学さん(写真右下/株式会社メデュアクト 代表取締役/東京薬科大学薬学部生化学教室 客員准教授)、中平瑛子さん(写真左上/薬学部5年/医療系学生団体Links-mil 代表)、折口慎一郎さん(写真左下/株式会社じほう報道局/PHARMACY NEWSBREAK編集部 記者)、薬剤師ヤクヤクさん(写真上中央/TikTokフォロワー15万人)

     

 

薬局はここまで地域で活躍できる!貴重な実践報告の数々

代表となった6薬局の発表には、薬局経営に関する知見も多く含まれます。先進的な取り組みのお手本として、ぜひチェックしてみてください(掲載は発表順)。

  

栄さくら薬局(兵庫県神戸市):後迫 麻衣さん

「地域の皆さまの健康をまもる『こども薬剤師』~処方監査・疑義紹介・食事・運動指導~」

「どこも同じ」を払拭する、独自性あふれた薬局経営のヒント満載!ーーー「第6回みんなで選ぶ薬局アワード」開催レポート

 

「薬局は薬を渡すだけの場所」という誤解を解き、地域の健康ステーションであることを発信するため、医療事務員である後迫さんが中心となって子どもを対象にしたイベントを展開。通常ジュースやお菓子を使って調剤体験するイメージが強いが、処方監査、疑義照会、食事・運動指導についても学んでもらい、「命を守る場所」だと伝えることを重視した。イベントの最後には「こども薬剤師修了証」を発行。行政の協力を得て地域のすべての子どもに告知し、ここ2年は出張体験会も実施している。社内でも少しずつ取り組みの輪が広まっていき、2022年には4店舗で実施中。

  

まいづるゆう薬局(京都府舞鶴市):船戸 一晴さん

「まちへ出て、地域と人と健康を繋げる“ゆう薬局カフェ”~社会的処方/健康サポートの実践事例としての5年間+α~」

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