2022.11.30
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vol.6 他の病院はどうしている?【夜間の負担軽減策】を大公開!

5分で読めるポイント解説 看護師労働実態調査2021

5分で読めるポイント解説看護師労働実態調査

 

編集部より

vol.5の記事で、他の事業者が行う「労働環境の改善策や人材を定着させるための工夫」についてご紹介しました。労働環境というくくりの中で、「夜間シフトの組み方」について悩まれている方は多いのではないでしょうか。夜勤を伴う交代勤務は、心身の健康や仕事と生活を両立していく上で大きな負担になります。

当記事では、事業者が看護師の夜間勤務の負担を軽減するための取り組みを実施しているか明らかにし、「夜間勤務の負担軽減についてどのように取り組んでいるか」について、「看護師白書2021年度版」のデータをもとに詳しくご紹介します。

 

編集・構成/メディカルサポネット編集部

看護師の転職・就業動向

以下は「看護師白書2021年度版」における、退職・転職動向に関する調査結果です。

  

看護職員が答えた勤務シフトに関する意見・要望とは

事業者が行う「夜間勤務の負担軽減」についての取り組みをご紹介する前に、就業する看護職員が抱える夜間勤務の負担について、「看護師白書2021年度版」アンケートへ寄せられた声の一部をご紹介します。

■夜勤ができないパートが多く、限られた正社員メンバーで夜勤を回しているので、夜勤専従ではないのに月10 回の夜勤がある
■労働時間に関してもっと改善して欲しい。2交替勤務での準夜勤→深夜勤→日勤や3交替勤務の日勤→深夜勤→準夜勤の廃止。非番を作り、休日が増えれば夜勤も頑張れる
■子供が保育園の間は夜勤を免除して欲しい
■オンコールで夜間働いた時には翌日を休みにするなど、休める時間が欲しい
■夜間の人員配置の見直し。人間の恒常性を無視した労働時間で、他の職種とは違い、拘束時間は常に緊張感を持っていなければならない。もっと人員配置に余裕を持たせ、一人あたりの業務量を減らして欲しい
■夜勤業務の身体的負担軽減のため、休憩室や仮眠ベッド設置の義務化を希望する。個人的なこれまでの経験では、ソファだけやモニターの音が聞こえる休憩室が多かったように思う

  

看護職員は、自分自身が健康で安全に、患者の生命を守りながら質の高いサービス提供を行うためにも、夜間勤務の負担に関して改善を求めているということがわかります。では、どのくらいの事業者が夜間勤務の負担を軽減するための取り組みを実施しているのでしょうか。

 

夜間の負担を軽減するための取り組み、実施していますか?

夜間の負担を軽減するための取り組み、実施していますか?

  

夜間の看護職員の負担を軽減するための取り組み(夜勤回数や時間・シフトの調整、業務フォローなど)を実施しているか尋ねたところ、以下の順になりました。

  • 「夜勤をする看護職員がいない」が30.2%と最も多い
  • 「実施している」29.8%
  • 「取り組む必要がないので実施していない(すでに負担が少ない環境である)」14.5%
  • 「取り組む必要があるが、余裕がなく実施できていない」13.3%
  • 「実施を予定・計画している」8.9%
  • 「取り組む必要があるが、大きな問題となっていないので実施していない」3.2%

実施中または実施を予定・計画している事業者が全体の38.7%を占めますが、取り組みの必要性があるものの実施に至っていない事業者も見られます。

 

具体的にどのような取り組みを計画・実施していますか?

 

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