2022.08.02
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看護師2860人のリアル 労働・雇用実態調査
『看護師白書2021年度版』~看護師の「労働実態」「就労・転職志向」とは?~

◆資料ダウンロード◆マイナビ独自調査【看護師白書2021年度】

看護師の労働実態調査『看護師白書2021年度版』発表 ~医療業界の人事・採用担当者に看護師の「労働実態」「就労・転職志向」を提供~

 

このたび、株式会社マイナビの看護師向け人材紹介サービス「マイナビ看護師」のご登録者(看護師・事業者)を対象に、「労働実態」・「就労志向」・「転職志向」などのテーマについてアンケートを実施し、その調査結果をまとめました。

 

当調査を通して、深刻な人手不足、夜勤や交替勤務による過労や疲弊感、ハラスメントの実態等、また、年次有給休暇の取得状況なども明らかになりました。その勤務環境において、どんなことにやりがいを感じ、またはストレスを感じているのか、労働環境の改善に向けて何が必要なのか… 当調査にあたっては、約2860名の看護師および約250の事業者から、多くの率直なご意見が寄せられました。

 

弊社の人材紹介サービスは、「会う」ことをモットーとしています。「会う」ことで、求職者の方々の本音の声を聴くことができ、その希望を実現するために私たちがお手伝いできることを明確にできる。そう考えているからです。また、ご紹介した求職者がいかに長期的に就労・活躍し、輝き続けることができるか、そのために私たちができることは何か?を考え、実行していくことも、人材紹介会社の大事な役目であると考えています。

本書によって、労働環境の改善や人材の定着に向けての取り組みや、課題解決への糸口をご提案することを目指し、全国の医療機関で採用・育成に携わるご担当者の皆様に広く活用いただけることを願っております。

 

 

全調査結果は、以下よりご覧いただけます

(ログイン/無料会員登録後にダウンロード) 

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調査概要

【労働者(看護師)調査の概要】

●調査方法 インターネット調査

●調査時期 2022年2月9日~2022年5月9日

●調査対象 人材紹介サービス『マイナビ看護師』登録会員(看護師)

●有効回答数 2857件

●調査実施機関 株式会社マイナビ(紹介事業本部 事業推進統括本部 メディカル事業運営部)

 

【事業者調査の概要】

●調査方法 インターネット調査    

●調査時期 2022年4月18日~2022年5月14日

●調査対象 マイナビ人材紹介サービスの利用実績のある事業者(医療機関・介護施設等)

●有効回答数 248

●調査実施機関 株式会社マイナビ(紹介事業本部 事業推進統括本部 メディカル事業運営部)

 

目次

■調査の概要

■回答者の基本属性

■調査の結果① 看護師の労働実態

1.労働条件/ 2.夜勤・時間外労働(残業)/ 3.休憩時間・休暇

4.職場環境の現状と希望5.ハラスメントの経験/6.新型コロナウイルスによる影響

■調査の結果② 看護師の転職・就業動向

7.就業継続の意向/ 8.退職・転職の動向

■調査の結果③ 事業者の取り組み状況

■自由記述形式の回答内容(抜粋)

 

調査結果(一部抜粋)

【看護師側】<1ヶ月間の時間外労働時間>

月40時間未満が全体の9割を占める一方で、上限規制を超える職場も

 

現在の1ヶ月間の時間外労働時間(月平均、申告していないサービス残業時間も含む実質の時間)を尋ねたところ、「5時間未満」が26.4%と最も多く、次いで「10 ~ 20 時間未満」19.2%、「5~ 10 時間未満」18.5%、「なし」13.1%、「20 ~ 30 時間未満」11.0%、「30 ~ 40 時間未満」5.5%、「40 ~50 時間未満」3.3%、「70 時間以上」1.4%、「50 ~ 60 時間未満」1.1%、「60 ~ 70 時間未満」0.6%の順に挙げられた。40 時間未満が全体の93.6%を占めた一方で、50 時間以上が3.0%あり、時間外労働の上限規制である原則月45時間(※)を超えている職場もありました。

※これまで大臣告示にとどまっていた時間外労働の上限が、2019年4月1日より罰則付きで法律に規定。2020年4月1日より中小企業へも適用。

 

1ヵ月間の時間外労働時間は?

 

 

【看護師側】<看護の提供状況>

約半数が「十分な看護提供ができていない」と感じている

 

現在の職場で、患者に十分な看護が提供できていると感じるか尋ねたところ、「できている」「どちらかといえばできている」と回答したのは全体の52%。一方、「どちらかといえばできていない」「できていない」と回答したのは48.1%。できていないと回答した人の理由としては、「看護職員数が足りない」「看護以外の業務が多い」という回答が多い結果となっています。

 

患者に十分な看護が提供できていると感じますか?

 

 

【看護師側】<転職活動で重視する条件>

労働条件を最も重視し、職場の雰囲気や人間関係、仕事内容・やりがいを重視する傾向にある

 

転職活動で応募を決める際に重視する条件を尋ねたところ、「給与条件(年収・月収・手当・賞与など)」が85.6%と最も多く、次いで「休日・休暇」69.0%、「勤務地・通勤距離」66.1%、「勤務時間・勤務体系(交替制度・オンコール回数など)」64.8%、「職場の雰囲気・人間関係」62.9%、「仕事内容・やりがい」50.1%、「残業時間」44.6%、「業態(病院・クリニック・介護施設など)」38.2%、「福利厚生(寮・住宅補助など)」35.0%が上位に挙げられています。応募を決める際に重視する条件としては、労働条件を最も重視しつつ、職場の雰囲気や人間関係、仕事内容・やりがいも重視していることが伺えます。

 

転職活動で、応募を決める際に重視する条件は何ですか?

会員登録されている方のみ続きをお読みいただけます。

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