2020.10.02
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都立広尾病院、救命救急センター新規受け入れ制限
臨床工学技士コロナ陽性で医師・看護師ら自宅待機

メディカルサポネット 編集部からのコメント

新型コロナウイルス感染者の発生が相次いでいる都立広尾病院(渋谷区)で、新たに臨床工学技士(麻酔科)の陽性が判明し、救命救急センター新規受け入れなどを制限することが分かりました。接触のあった職員については「自宅待機とし、順次PCR検査を実施するとともに、健康観察を行う」と説明しています。

 

 東京都新型コロナウイルス感染症対策本部は9月30日、新型コロナウイルス感染者の発生が相次いでいる都立広尾病院(渋谷区、一般396床、精神科30床)について、救命救急センター(三次救急)の新規受け入れなどを制限すると発表した。新たに臨床工学技士(麻酔科)の陽性が判明したことに伴うもので、「患者とその御家族、地域の医療機関をはじめとする関係機関に御迷惑と御心配をお掛けすることをお詫び申し上げます」としている。【新井哉】

 

 発表によると、今回陽性が判明した臨床工学技士は、主に入院患者の透析業務や院内の機材管理などを行っていた。この臨床工学技士の検体採取日の2日前の9月26日以降に接触のあった患者・職員は、入院患者3人と職員25人(医師2人、臨床工学技士3人、看護師20人)で、このうち医師1人が濃厚接触者に該当すると判断された。接触者(職員)については、「自宅待機とし、順次PCR検査を実施するとともに、健康観察を行う」と説明している。

 

 医師や臨床工学技士、看護師を自宅待機とすることに伴い、救命救急センターの新規受け入れと透析業務の一部を制限する。その他の診療機能については「通常どおり継続する」などとしている。

 

 対策本部は同病院の陽性者の一覧(9月24日から30日までの陽性確認)を公表しており、それによると、これまでに患者10人、看護師5人、医師、臨床検査技師それぞれ1人の陽性が確認されている。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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