2018.12.18
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勤務間インターバル導入で睡眠や自己啓発時間確保
厚生労働省の有識者検討会が報告書

メディカルサポネット 編集部からのコメント

12月21日、厚生労働省は、「勤務間インターバル制度普及促進のための有識者検討会」の報告書を公表しました。勤務間インターバル制度の導入によって、休息時間が翌日の勤務時間に及ぶ場合、有給休暇を取得できるなどの対策が予定され、看護師の豊かな生活が可能になるとのことでした。看護師が無理なく働ける環境になれば、患者も今以上に診察を受けやすい状況になるのではないでしょうか。対策の導入にむけた話し合いがまだまだ続きます。

  

 厚生労働省は21日、「勤務間インターバル制度普及促進のための有識者検討会」の報告書を公表した。週50時間以上の長時間労働は「メンタルヘルスを顕著に悪化させるなどの調査が報告されている」と明記。勤務間インターバル制度の導入によって睡眠時間の確保に加え、自己啓発などの時間が持てるようになり、「豊かな生活が可能になる」としている。【新井哉】

 

厚生労働省が公表した「勤務間インターバル制度普及促進のための有識者検討会」の報告書

  

 報告書では、看護師の勤務時間の間隔が11時間未満となる回数が多くなるにつれ、不眠や強い眠気、過労の訴えが増加するとした研究などを踏まえ、勤務間インターバル制度の導入について「健康維持に向けた睡眠時間の確保という課題の解決に対する一助になることが考えられる」としている。

  

 また、勤務間インターバル制度の導入に向けたポイントを提示。制度を導入する際、▽休息時間の状況▽時間外労働時間の状況▽交代制勤務時の勤務形態▽労働者の通勤時間―などの問題点や課題を把握する必要性を挙げている。

  

 このほか、オンコール勤務を行っている看護職員を対象に制度を導入したケースを取り上げ、休息時間が翌日の勤務時間に及ぶ場合、有給休暇を取得できるといった具体的な対策を紹介している。現在、厚労省の別の検討会で医師の勤務間インターバル制度の導入に向けた議論が行われており、この報告書で示された対策などが参考にされそうだ。

 

 

出典:医療介護CBニュース 

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