2018.12.07
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オンライン資格確認は21年3月頃より開始―厚労省スケジュール見通し

メディカルサポネット 編集部からのコメント

12月6日に第116回社会保障審議会医療保険部会が開催されました。オンライン資格確認は21年3月頃より開始のスケジュールです。12月6日は午後1時39分ごろからソフトバンクの携帯電話が通信障害で全国的に麻痺しました。電話やメールだけでなく、予約やIDの認証が出来なくなる状況でした。オンライン化は便利な反面、セキュリティ面やトラブル対策が欠かせません。実施前に必ず危機管理、対策の準備を忘れないようご注意ください。

 

厚生労働省は6日の社会保障審議会医療保険部会で、被保険者番号の個人単位化とオンライン資格確認の導入に向けたスケジュールを示した。現段階では、▶2021年3月頃よりマイナンバーカードによるオンライン資格確認を開始、▶21年4月頃より新規発行の保険証に個人識別用の番号を追加、▶21年5月頃より保険証によるオンライン資格確認を開始、▶21年9月診療分(10月請求分)から2桁番号を付してレセプト請求を開始―となる見通し。医療機関・薬局におけるレセコン等のシステム改修や運用テストの時期は、20年夏以降になる予定だ。

オンライン資格確認は、医療機関・薬局の窓口で患者のマイナンバーカードまたは保険証の情報を読み取り、資格の有効性をオンラインで即時照会する仕組み。失効保険証の利用による過誤請求や保険者の未収金の大幅な減少が見込まれるほか、保険者における高額療養費の限度額適用認定証の発行等の削減も期待されている。

導入に当たっては、現行の世帯単位の被保険者番号に個人識別用の2桁を追加する。番号の追加は新規発行の保険証から適用する。医療関係団体や保険者の意見を踏まえ、発行済の保険証は2桁番号なしでも使用できるようにし、回収・再発行を不要とする。

医療機関・薬局では当面の間、患者が2桁番号のない保険証を提示した場合、2桁番号なしでレセプト請求できるようにする。レセコン改修が間に合わなかった場合も、改修までの間は2桁番号なしで請求可能とする。

なお、後期高齢者医療制度の被保険者番号は既に個人単位なので、保険証に変更は生じない。

オンライン資格確認の導入に向けた検討状況が報告された6日の医療保険部会

       

 出典:Web医事新報

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