2018.11.22
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インフルエンザ罹患時の注意喚起、適切な対応を
厚生労働省の安全性情報、タミフル添付文書改訂で

メディカルサポネット 編集部からのコメント

2007年から続いたタミフルの10代への原則投与禁止。しかし、処方の有無、種類にかかわらず、インフルエンザ罹患時には異常行動を発現する可能性があるとして、今年8月には警告欄から削除するなどの添付文書の改訂を、厚労省医薬・生活衛生局が日本製薬団体連合会に通知で指示していました。インフルエンザ罹患時には抗ウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、患者やその家族に「適切な説明」が必要です。

 

 厚生労働省が公表した医薬品・医療機器等安全性情報では、抗インフルエンザ薬の安全対策を取り上げ、医療関係者に協力を求めている。添付文書の改訂に伴い、タミフルの「警告」の項から10代の患者に対する「原則使用差し控え」に関する記載を削除したことを踏まえたもので、インフルエンザ罹患時の注意喚起について「適切な対応」を行うよう促している。【新井哉】

 

厚生労働省が公表した医薬品・医療機器等安全性情報

 

 安全性情報では、タミフルを服用した中学生の転落死が報道されたことを受け、服用後に異常行動が現れる恐れがあることについて、因果関係は不明であるが「医療関係者に注意喚起」を行ったことを説明。また、「タミフル服用のみに異常行動との明確な因果関係があるとは言えない」などとした、薬事・食品衛生審議会薬事分科会の調査会の検討内容を踏まえ、8月に添付文書の改訂の指示を出したことを取り上げている。

 

 今回の添付文書の改訂で「原則使用差し控え」の措置を見直したが、インフルエンザ罹患時には抗ウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、異常行動が現れる恐れがあることを明記。こうした状況を考慮し、患者やその家族に「適切な説明」を行う必要性を挙げている。

  

 出典:医療介護CBニュース

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