2024.01.19
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分娩時に適切な抗菌薬を安全に使用可能に
成育医療研究センターが発表

メディカルサポネット 編集部からのコメント

国立成育医療研究センターのアレルギーセンターに所属する医師、平井聖子さんが、国内で初めて妊婦に対する抗菌薬アレルギー評価の有用性についての研究を報告しました。同センターでの問診とアレルギーテスト後、第一選択薬の中から適切な抗菌薬を提案したところ、分娩時に抗菌薬が必要だった妊婦全員が安全に抗菌薬を使用できたということです。

       

 国立成育医療研究センターは、同アレルギーセンター平井聖子医師らが、分娩時の適正な抗菌薬使用を推進するため、妊婦に対する抗菌薬アレルギー評価の有用性についての研究を国内で初めて報告したと発表した。

 

 2021年10から22年7月まで同センターのアレルギーセンターに紹介された抗菌薬アレルギー(疑いを含む)の妊婦24人を対象に問診や皮膚テストを実施。その結果をもとに、第1選択薬の中から適切な抗菌薬を提案したところ、分娩時などに抗菌薬が必要だった妊婦21人全員がアレルギー反応を起こさず、安全に抗菌薬を使用できた。

 

 これまで妊娠中に抗菌薬アレルギーの自己申告があった場合、抗菌薬アレルギー評価を行わないまま、他系統の抗菌薬が使用されており、治療・予防効果の低減につながることが懸念されていた。このことから今回の研究結果は、「日本における妊婦に対する適正な抗菌薬使用の推進につながる」としている。

 

 この研究報告は、日本アレルギー学会和文誌「アレルギー」に掲載された。

 

  

  出典医療介護CBニュース

 

   


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