2023.12.14
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厚労省、初の飲酒ガイドライン作成へ
“お酒のリスク”知識を普及・推進

メディカルサポネット 編集部からのコメント

厚生労働省が、初の飲酒ガイドラインの作成に着手しました。2024年3月中にまとめる見通しです。過度な飲酒は健康障害の元となり、社会問題も引き起こすことから、飲酒についての知識を広めリスクについて啓発する目的です。

厚生労働省は12月29日までパブリックコメントも募集しています。

 

 厚生労働省は国として初の飲酒ガイドラインを作成する。不適切な飲酒はアルコール健康障害となり、本人・家族への深刻な影響や重大な社会問題を生じさせる恐れもある。ガイドラインを通じて、飲酒に伴うリスクに関する知識の普及や推進を図る。パブリックコメントを経て、来年3月中にまとめる見通し。【大月えり奈】 

 

 12月29日までパブリックコメントを募集している。ガイドライン(案)には、飲酒による身体への影響や、年齢・性別・体質の違いによる影響などについて記載している。

 

 具体的には、▽高齢者は若い時と比べて体内の水分量の減少で同じ量のアルコールでも酔いやすくなり、飲酒量が一定量を超えると認知症の発症の可能性が高まる▽女性は一般的に男性と比べて体内の水分量が少なく、分解できるアルコール量も男性より少ない▽アルコールを分解する体内の分解酵素の働きの強弱は個人によって大きく異なる-ことなどを明記している。

 

 このほか、高血圧や男性の食道がん、女性の出血性脳卒中などの場合は、たとえ少量でも飲酒自体が発症リスクを上げること、大腸がんの場合は、1日当たり20グラム程度(週150グラム)以上の飲酒を続けると発症の可能性が上がる研究結果についても明記。

 

 こうしたことを踏まえ、ガイドライン案では、飲酒は疾患によっても臓器によっても影響は異なり個人差があると注意喚起を行った上で、他人への飲酒の強要や不安・不眠を解消するための飲酒などは避けるべきだとしている。

  

  出典医療介護CBニュース

 

   


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