2018.09.14
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看護職の勤務間インターバルを11時間以上に 日看協、夜勤・交代制勤務に関する提言

メディカルサポネット 編集部からのコメント

昼夜が逆転したり、生活リズムが不規則になる夜勤。慢性的な疲労や不眠に悩む看護師も多いのではないでしょうか。疲労回復は看護師の健康だけでなく、安全な医療の定期用からも不可欠です。日本看護協会は、「労働時間等設定改善指針」の改正に向け、夜勤の回数だけでなく、勤務と勤務の間を11時間以上と明記することで、充分な勤務間インターバルが取れることを提言しています。

 

日本看護協会(日看協)は13日、看護職員の夜勤・交代制勤務に関する提言を公表した。7月に公布された「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」(働き方改革関連法)を踏まえ、労働政策審議会で「労働時間等設定改善指針」の改正に向けた議論が行われており、看護職員が健康で働き続けるため、日看協は夜勤回数と勤務間インターバルの確保について、「夜勤・交代制勤務の特性を踏まえた取組み」を指針に明記することを求めている。【齋藤栄子】

 

「看護職員の夜勤負担に関する調査研究報告会」で提言を発表した日看協の福井トシ子会長

 

提言では、患者の安全が確保され、看護職員が健康で働き続けられる夜勤・交代制勤務の実現を目指し、▽3交代(1勤務8時間)の場合、夜勤は月8回以内▽前日の終業時刻と翌日の始業時刻の間に一定の休息時間を確保する勤務間インターバルは11時間以上―とした。

 

 

指針には、事業主の努力義務として「勤務間インターバルの確保」が、労使の話し合い事項として「深夜業の回数制限」が記載される予定で、指針の改正に関するパブリックコメントを厚生労働省が9月25日まで募集している。日看協は、夜勤・交代制勤務における夜勤の回数制限と勤務間インターバルの確保が重要であること、看護職の勤務や職場の特性を踏まえた取り組みが必要であることを指針に明記するよう求め、パブリックコメントを提出するとしている。

 

 

 出典:医療介護CBニュース

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