2022.07.01
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給食部門が赤字 病院団体が対策を要望 光熱水費、食材費など上昇

メディカルサポネット 編集部からのコメント

急激なコスト増により給食部門の費用負担が深刻化しています。日本病院会や全日本病院協会などで組織する「四病院団体協議会」は27日、入院中の食事療養に必要な費用に関する改正要望書を厚生労働省に提出し、業務委託費や光熱費、食材費の上昇を要因とする、患者の食事療養を支える給食部門の赤字の現状を訴えました。
要望書では給食部門の収支状況を把握する実態調査を早急に行うよう要請し、患者にとって過度な負担増とならないよう留意しつつ、必要な費用を賄えるようにすべきと求めました。

 

給食部門が赤字 病院団体が対策を要望 光熱水費、食材費など上昇

※ 画像はイメージ

 

病院の経営者らで組織する団体が27日に1通の要望書を厚生労働省へ提出した。患者の食事療養を支える給食部門の赤字が深刻になっている、と訴える内容だ。【Joint編集部】

 

要望書を出したのは、日本病院会や全日本病院協会などで組織する「四病院団体協議会(四病協)」。給食部門の赤字の要因としては、業務委託費(人件費)や光熱水費、食材費の上昇などをあげた。

 

同様の声は介護現場の関係者からも噴出している。急激なコスト増は業界横断的な課題だが、直ちに患者・利用者の負担増に転嫁できない医療・介護業界は対策が一段と取りにくい。状況が長期化すれば経営への影響はより大きくなる。

 

四病協は要望書で、「給食部門の費用はますます増加傾向。原油価格の高騰による光熱水費、食材費、厨房機器の購入費、関連工事費の上昇が追い打ちをかけている」と説明。「足元では調理師の人材不足が深刻さを増しており、それを補うための新たな投資が必要になっている」とも指摘した。

 

そのうえで、給食部門の収支状況を把握する実態調査を早急に行うよう要請。患者にとって過度な負担増とならないよう留意しつつ、必要な費用を賄えるようにすべきと求めた。

 

 

出典: JOINT

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