2021.10.14
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コロナ禍のメンタルヘルス問題対応マニュアル作成
NCNP認知行動療法センター長らの研究グループ

メディカルサポネット 編集部からのコメント

国立精神・神経医療研究センター(NCNP)と九州大大学院医学研究院のセンター長らによる研究グループは、厚生労働省特別研究事業として2020年から21年にかけて、国内におけるCOVID-19に起因したメンタルヘルス問題についてアンケート調査を実施し、全国の精神保健福祉センターなどに精神医学的問題などが多数寄せられている実態を明らかにしました。
研究グループは、この調査結果を基に、精神保健福祉センターなどで対応に当たる精神保健相談員のために、COVID-19によるメンタルヘルス問題への対応マニュアルを作成しました。

 

 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)と九州大大学院医学研究院はこのほど、新型コロナウイルス禍におけるメンタルヘルス問題への対応マニュアルを、NCNP・認知行動療法センターの久我弘典センター長、九州大大学院医学研究院の中尾智博教授、村山桂太郎助教らの研究グループが作成したと発表した。【新井哉】

 

 研究グループは、厚生労働省特別研究事業として2020年から21年にかけて、国内における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に起因したメンタルヘルス問題についてアンケート調査を実施。その結果、全国の精神保健福祉センターや精神科医療機関に対人関係や偏見差別の悩み、不安、うつ、不眠といった精神医学的問題などが多数寄せられている実態が明らかになった。

 

 研究グループは、この調査結果を基にCOVID-19によるメンタルヘルス問題に対応するためのマニュアル作成に着手し、9月に完成させた。このマニュアルは精神保健福祉センターなどで対応に当たる精神保健相談員向けに作られたもので、▽リモート(電話やメール)相談の受け方▽相談内容に応じた対応を行うためのスクリーニング方法▽サイコロジカルファーストエイド(心理的応急処置介入)の方法▽うつや不眠への認知行動療法による介入-などについて、分かりやすく解説している。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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