感染防止に取り組む医療機関に向け、日医が「みんなで安心マーク」発行開始

メディカルサポネット編集部からのコメント

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、患者が感染リスクを恐れて、医療機関への受診を控えたり先延ばしにしたりする傾向があることから、日本医師会は医療機関が感染防止対策に取り組んでいることを示す「新型コロナウイルス感染症等感染防止対策実施医療機関みんなで安心マーク」の発行を開始しました。「みんなで安心マーク」は、日医ホームページ内の特設サイトから感染防止対策チェックリストの９項目を実践していると回答した場合、日医から発行されます。

日本医師会は8月7日、医療機関が感染防止対策に取り組んでいることを示す「新型コロナウイルス感染症等感染防止対策実施医療機関みんなで安心マーク」の発行を開始した。

みんなで安心マーク

「みんなで安心マーク」は、新型コロナ流行下でも患者が安心して医療機関に来院できるよう、感染防止対策を徹底している医療機関に日医が発行するもの。日医ホームページ内の特設サイト（ http://www.med.or.jp/doctor/kansen/novel_corona/009500.html ）から申請、感染防止対策チェックリスト（下記9項目）の全項目を実践していると回答した場合に発行される。

非会員にも発行、広告として利用可能

マークには厚生労働省もこの事業に協力している旨が明記。医療機関は医療法上の広告として自院の入口やホームページに利用できる。

日医は会員だけでなく非会員の医療機関にもマークを発行する方針。発行した医療機関のリストは日医ホームページに掲載される。

■感染防止対策チェックリスト

□職員に対して、サージカルマスクの着用、手指衛生を適切に実施しています。

□職員に対して、毎日（朝、夕）の検温等の健康管理を適切に実施しています。

□職員が身体の不調を訴えた場合に適切な対応を講じています。

□患者、取引業者等に対して、マスクの着用、手指衛生の適切な実施を指導しています。

□発熱患者への対応として、事前に電話での受診相談を行う、または対応できる医療機関へ紹介する等の対策を講じています。また、発熱患者を診察する場合には、時間的または空間的に動線を分けるなどの対策を講じています。

□受付における感染予防策（遮蔽物の設置等）を講じています。

□患者間が一定の距離が保てるよう必要な措置を講じています。

□共用部分、共有物等の消毒、換気等を適時、適切に実施しています。