2019.10.17
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風疹患者、2019年の報告数が2222人に
国立感染症研究所が「緊急情報」公表、東京が最多

メディカルサポネット 編集部からのコメント

16日に国立感染症研究所が風疹流行に関する緊急情報を公表し、2019年第40週(9月30日~10月6日)に風疹と診断され報告されたのは9人でした。遅れて報告されたものも含めると、2019年の風疹累積患者報告数は2,222人となりました。地域別には東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府からの報告が100人を超えています。なお、配慮が必要な職種として医療関係者が33人報告されています。予防接種歴は、なし(468人:21%)あるいは不明(1,543 人:69%)が 91%を占めています。 

 

 国立感染症研究所は16日、「風疹流行に関する緊急情報」(9日現在)を公表した。9月30日から10月6日までの1週間に9人が風疹と診断された。遅れて報告されたものを含めた2019年の患者報告数は2222人となった。【新井哉】 

  

  

 都道府県別の19年の患者報告数は、東京が834人で最も多く、以下は、神奈川(281人)、千葉(195人)、埼玉(193人)、大阪(126人)などの順だった。患者報告がないのは、青森、高知となっている。

 

 推定感染地域は「国内」が1725人で最も多かった。「国内・国外不明」が444人、「国外」が42人、「国内または国外」が11人となっており、同研究所は「国外での感染は少ない」としている。

 

 同研究所は、「特に配慮が必要な職種」として、医療関係者や消防士・消防署員、警察官・警察署員、自衛官・自衛隊員、教職員、保育士を挙げ、19年の患者報告数を緊急情報に記載。医療関係者では、「看護師」が10人、「医療事務」が5人、「薬局勤務」が4人、「医師」が3人、「作業療法士」「看護助手」「医療従事者」がそれぞれ2人、「薬剤師」「検査技師」「歯科医師」「歯科助手」「歯科医院勤務」がそれぞれ1人報告されている。

 

 医療関係者以外は、「教職員」が16人、「保育士」が13人、「警察官・警察署員」が10人、「消防士・消防署員」と「自衛官・自衛隊員」がそれぞれ7人となっている。

  

  

出典:医療介護CBニュース

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