メディカルサポネット 編集部からのコメント2020年度専攻医登録が2019年9月から始まる見込みです。日本専門医機構ではこれから専攻医を取得する方(専攻医)への情報を発信しています。総合診療専門医のサブスペシャルティ専門医として「新・家庭医療専門医」が加わるなど2019年度から変更があります。厚生労働省も2020年度専攻医募集シーリング案を公開しています。必ず最新情報を確認した上で応募してください。応募できる研修プログラムは1つに限られます。複数プログラムへの重複応募は出来ませんのでご注意ください。今後、専門医のフォローアップを目的とした「専門医研修実績システム」には、日本内科学会による専攻医登録評価システム「J-OSLER」との統合も検討されています。 |
日本専門医機構は24日、2020年度専攻医募集のシーリングを決定した。寺本民生理事長が27日の定例会見で報告した。9月中旬~下旬にも専攻医登録を始めたい考え。
シーリングは、14日の医道審議会医師分科会医師専門研修部会で了承されていたもの(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=12343)。
寺本氏は会見で、「一番はっきりしていることは診療科偏在がかなりあることだ」と指摘。「入口の段階で(機構として)貢献すべき」との考えを示した。
しかし2020年度のシーリング数は、離島を持つ地域や精神科の措置入院に関する業務などについて、まだ考慮が不十分であるとの認識も示し、「機構が主体となって、問題を解決していくための協議会をつくりたい」と明言。関連学会や有識者で構成するとした。寺本氏は、「できるだけ早く協議会を設置し、21年度のシーリング案を検討する」と意欲を見せた。
■「専攻医研修実績システム」構築へ
同日の会見で寺本氏は、専攻医のフォローアップを目的とした「専攻医研修実績システム」を整備する方針を明らかにした。同システムでは専攻医が研修の期間や場所、内容などの項目を記入。統括責任者が記載内容をチェックし、承認するというもの。寺本氏は、「将来的にはデータベースとして使えるようにしたい」と述べた。入力は専攻医や統括責任者の義務として定めるという。
なお、日本内科学会ではすでに、専攻医登録評価システム「J-OSLER」を構築している。寺本氏は、J-OSLERとの関係性について、「統合できればベスト」としつつ、「今のところ両方入力しなければいけない」と説明した。
専攻医の登録開始について「10月にずれ込むのはできるだけ避けたい」と述べる寺本氏
出典:Web医事新報