編集部より

医師で、医療機関コンサルティング会社、ハイズ株式会社代表の裵 英洙(ハイエイシュ)さんの連載「マネジメントのちから~人事で悩むあなたへ~」の第9回目。裵さんは勤務医時代に病院におけるマネジメントの必要性を痛感したことから、10年ほどの勤務医経験を経て、慶應義塾大学院経営管理研究科(慶應ビジネススクール)でMBA(経営学修士)を取得し、現在は各地の病院の経営アドバイザーとして活躍しています。病院経営で重要な「人事」を切り口に、組織マネジメントのポイントを毎月お伝えします。第9回は、ハイズ株式会社コンサルタント、栗田かほるさんによる、離職の発生とコストに関するお話です。そもそも「離職にコストがかかる」とはどういうことなのでしょうか?組織全体で取り組むべき経営課題だと解説する栗田さん。経営者・管理者として職員が離職することで、単に現場が忙しくなるだけでなく、組織全体にどのような影響を及ぼすのか、しっかりと理解しておきたい内容です。

 

執筆/栗田 かほる(ハイズ株式会社 コンサルタント、経営学修士、看護師、保健師)

監修/裵 英洙

編集/メディカルサポネット編集部

 

退職者が発生することで生じる問題とは?

職場で退職者が発生すると以下のようなさまざまな問題が起こります。

 

・残っている職員にさらなる業務負担がかかる

・勤務が組みにくくなる

・人員不足で有給休暇が取れなくなる

・研修に行けなくなる

 

このように、直接的な影響にまずは目が向きがちですが、忘れてはならないのが離職に伴い発生する“コスト”です。離職のコストは4つあります。

 

・採用コスト

・教育コスト

・信用不安コスト

・コミュニケーションコスト

 

コストというと「お金」をイメージされる方が多いと思いますが、時間や労力、不安や精神的負担といったものもコストに含まれます。ここでは、離職に伴うこれらの4つのコストについて説明します。

 

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