2019.03.15
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週刊まとめ1分ニュース ー1分で読む今週のトピックスー
【3月11日~15日】

今週のトピックスが1分でわかる「週刊まとめ1分ニュース」。約10秒で読める要約を付けた記事6本をお届けします。

           

    1.CTなど高線量の医療機器、20年度より線量記録義務化(3月12日)

    厚生労働省は、医療被曝の線量が相対的に高いCTエックス線装置などの放射線診療機器の線量の記録を義務付ける。11日に医療法施行規則の一部改正について官報で省令公布・告示した。2020年4月より施行する。日本の放射線診療機器数や患者1人当たりの被曝線量は諸外国に比べ高く、線量の最適化が課題となっている。改正省令・告示では、医療被曝の線量記録の義務付けのほか、放射線診療に従事する医師や放射線技師などを対象に研修の実施も求めている。

    2.麻疹の患者報告数、2018年の総数を上回る(3月15日)

    麻疹(はしか)の2019年の患者報告数が285人(6日現在)となり、18年の総数(282人)を上回ったことが12日、国立感染症研究所がまとめた患者報告で分かった。国内での感染が全体の8割近くを占めている。過去10年間で最も多かった09年を上回るペースで増えている。都道府県別では、大阪が最も多かった。年齢別では、20歳代と30歳代が全体の半数超を占めた。ワクチンの接種歴は「接種なし」が最も多かった。

    3.「授乳・離乳の支援ガイド」改定案が大筋了承―食物アレルギー予防の記述が充実(3月12日)

    厚生労働省は、妊産婦や子供に関わる保健医療従事者向けの「授乳・離乳支援ガイド」の改定案を大筋で了承した。改正は2007年以来12年ぶり。改正案では、母乳栄養児と混合栄養児の間に肥満発症に差はなく、母乳栄養がアレルギー予防において優れているとの見方も否定した。最新の科学的知見に基づき、食物アレルギー予防に関する記述が充実した。3月から国内で流通が始まった乳児用液体ミルクについては、「災害時の備えとしての活用が可能」などと紹介している。

    4.小児慢性特定疾病に6疾病を新規指定、7月にも助成開始(3月11日)

    児童福祉法に基づく医療費助成制度の対象となる「小児慢性特定疾病」に、6疾病が追加されることになった。社会保障審議会児童部会が4日了承した。厚生労働省は告示改正を経て、7月にも助成の適用を開始する方針。現在16疾患群756疾病が指定されており、新たに、①脳動静脈奇形、②海綿状血管腫(脳脊髄)、③巨脳症―毛細血管奇形症候群、④非特異性多発性小腸潰瘍症、⑤MECP2重複症候群、⑥武内・小崎症候群が加わる。

    5.高齢糖尿病の血糖コントロール目標、8項目の質問による分類判定法を公表(3月11日)

    日本老年医学会と日本糖尿病学会は、高齢糖尿病患者の血糖コントロ-ル目標を設定する際に考慮する認知機能とADL(日常生活動作)について、8項目の質問で総合的に評価できるアセスメントシート「認知・生活機能質問票」を用いた判定法を公表した。①近時記憶障害、②時間の失見当識、③買い物、④交通機関の利用、⑤金銭管理、⑥排泄、⑦食事の摂取、⑧移動の8項目について4件法で評価する。老年医学会は、「実際のカテゴリー分類には個別の評価が必要」としている。

    6.要介護者への疾患別リハ終了 厚労省が都道府県に移行通知 (3月12 日)

    厚生労働省は入院外の要介護・要支援被保険者に対する「維持期・生活期の疾患別リハビリテーション料」の算定が2019年4月から不可能となることを踏まえ、都道府県などに対して必要な対応を通知した。リハビリの継続が必要な要介護・要支援の認定を受けた外来患者の介護保険サービスへの移行が3月中に進むよう、市町村や医療機関への周知徹底を呼び掛けている。

     

    メディカルサポネット編集部

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