2019.08.29
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+αで活躍する医療従事者 vol.2
中尾 妙さん(看護師+クラシコ株式会社商品企画)

~多彩なフィールドで活躍する医療従事者たち~

医療従事者の中には「+α」の技能を生かしながら病院以外の多彩なフィールドで活躍する人も少なくありません。こうした人たちは、どのような経緯で「+α」を学び、仕事に生かしているのでしょうか。今回は、かつて看護師として臨床で働き、現在は人気白衣メーカーのクラシコで商品企画を担当する中尾妙さんにお話を伺います。「白衣を通じて医療者に幸せを届けたい」という思いに至るまでの道のりにはどのようなキャリアがあったのでしょうか。今や白衣は医療者の働くモチベーションに影響するほどの力を持っています。その背景には、中尾さんをはじめ、商品企画の方たちのあふれるエネルギーがあるのかもしれません。

取材・文:中澤 仁美(ナレッジリング)
撮影/和知 明(株式会社BrightEN photo)
編集・構成/メディカルサポネット編集部

   

プロフィール

中尾 妙(なかお たえ)

千葉県内の看護学校を卒業後、都内大学病院にて小児科病棟勤務。退職後ファッション誌の出版社にて、編集やファッション系SPツールの制作に従事。

その後ウェブ制作会社にてクリエイティブディレクターとして勤務を経て、都内訪問看護ステーションにて管理者として勤務。

2015年より現職。ナースウェアの商品開発、ウェア以外の新商品企画に従事している。

  

小児病棟でのプレパレーションがきっかけで雑誌編集者に

   

――中尾さんは、小児科の看護師からファッション誌の編集者へ転身という珍しい経歴をお持ちですね。 

子どものころからイラスト制作やモノづくりが好きでしたが、仕事にすることは考えられず、母と同じ看護師の道を選びました。学生時代から大人の「ミニ版」ではない小児独自の解剖生理に魅かれ、大学病院の小児科で看護師人生をスタート。「小児科は“母科”だよ」という恩師の教え通り、患児だけでなくそのお母さんとも信頼関係を築き、支えることの重要性を実感しながら、毎日やりがいを覚えていました。

 

ある日、子どもたちに検査や手術の説明をするため、プレパレーション(どのような治療や検査をするのか事前にわかりやすく説明し理解を得るための支援)を担当したことがありました。うまく説明できるような本が見当たらなかったので、いっそのこと自分で作ろうと考えたのですが、「せっかくなら納得いくものにしたい!」と、編集やデザインを学べる民間のスクールに通い始めました。次第に雑誌編集のおもしろさに魅かれていったころ、アルバイトで携わっていたファッション誌の制作アシスタントとして誘われたのです。

  

医療職に心地いい白衣を届けることで、自身の経験を医療に還元

  

――それがきっかけで転職したのですね。看護師としての経験を生かせる場面はありましたか。

 

もともとファンだった雑誌でもあるので、当初は大喜びしていたのですが……。やはり、まったく異なる業種に飛び込んだわけですから、最初は大変なこともありました。それでも、アシスタントとして編集長の補佐をしながら、徐々に企画を任せてもらえるように。子どものファッションアイテムを紹介する、赤ずきんちゃんをテーマにした企画が通ったときはうれしかったです。

 

3年間、厳しい編集長に鍛えられながらも頑張り通せたのは、看護師時代に培われた能力のおかげかもしれません。スケジュール管理や接遇、そしてコミュニケーションスキルなどは、病棟での経験がそのまま役立ちました。編集の仕事は、題材となるモノや制作者の背景を知ることから始まります。言葉にならない思いまでくみ取っていくプロセスは、看護師として患者さんをアセスメントすることに、どこか似ているように感じました。

 

自身が携わった商品が店舗に並ぶと感慨もひとしお

  

働く人が誇れるような医療現場をめざして

 

――ファッションの世界から、再び医療に関する仕事に戻ったのはなぜでしょうか。

  

ファッション誌の編集者として、幸運にもパリコレを生で見る機会がありました。世界最高峰のショーをこの目で見たとき感じたのは、「真剣に作られた美しいものには、これだけ人を感動させる力があるのか」という驚き。そして同時に、日本の医療現場の姿が頭に浮かんできました。

 

看護師として働いているとき、「こんなにかっこいい仕事なのに、どうしてマイナスの側面ばかりクローズアップされるの?」という想いをずっと抱いていました。医療職の仕事は素晴らしいものであるにもかかわらず、「大変だ」とか「汚い」とか、そういったネガティブなイメージを持たれがちなことにとても疑問を持ちました。医療者は患者さん最優先で頑張っているからこそ、自分を誇れるような職場環境を整えることが、とても重要なことのように思えたのです。ファッションに携わることで得たものを、何とかして医療現場に還元したい……。そうした気持ちが芽生え始めました。

 

――それを実現できる場が、現在勤めるクラシコだったのですね。

  

実は、出産を機に編集の仕事に区切りを付けた後、webディレクターを経て、今度は興味のあった訪問看護の世界に挑戦してみたのです。ところが、10年前に私が医療現場にいたときと、ウェアも医療空間も情報共有の仕方も、ほとんど変わっていない現実を知ることになり……。仕事自体は楽しかったのですが、その点では正直がっかりしました。

 

ある日、夫が「君がやりたいのはこういうことじゃないの?」と見つけてくれたのがクラシコの情報でした。こんなにかっこいい白衣を作っている人たちがいるのかと驚き、早速代表の大和に会いに行ったのが最初のきっかけです。そして、「看護師の立場からするとこんなウェアが欲しい!」などと熱弁しているうちに、ECサイト立ち上げ時の外部ライターとして関わるようになりました。しばらくは訪問看護ステーションの仕事と両立していましたが、本格的にエディターとしてコンテンツ作成を担当するようになったこともあり、2017年に正式に入社しました。ここでようやく、ファッションと医療を結び付ける仕事にたどり着いたのです。

 

出来上がったサンプルを確認し、企画チームで調整の有無を話し合う

  

尊敬する医療職が幸せなれるウェアを送り出したい

 

――現在は、どのような業務を担当しているのですか。

 

新規事業となる自社サイト立ち上げを担当した後は、バイヤーとして商品の選定をしたり、新商品を紹介するコンテンツを作ったりしています。また、現在では商品開発にも携わるようになりました。企画の際にはより現場のニーズを反映するため、医師や看護師の方々のインタビューをさせていただくことも多いですね。そうして生まれた商品のひとつが、プルーフテックシューズです。クラウドファンディング形式で販売したのですが、目標の100足を大きく上回り、600足ほど販売することができました。

 

また、昨年からはジェラート ピケとコラボレーションしたナースウェアの企画に参加しており、インナーやシューズなどの企画をしています。

 

入社した際に、初めてこのナースウェアを見た時「私も着て働きたかった!」と思ったのを覚えています。

生地が従来のナースウェアと違って滑らかで気持ちよく、ストレッチ性もあって、暑くない。

単に見た目が可愛いだけじゃない、機能性の高さにも驚きました。もっと沢山のナースの皆さんに知って欲しいです。

 

日々様々な企画を考えていますが、まだまだ勉強中なので、チームの皆さんに助けられながら毎日楽しくやっています。

  

自身で描いた白衣のデッサンをもとに、想いを形にしていく

 

――中尾さんが考える、これからの夢や目標を聞かせてください。

 

看護師として働いている間、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。それだけに、私は現場で活躍されている医療職の方々に対して強い尊敬の気持ちを持っています。だからこそ、勝手ながら「恩返ししたい」という思いが常に心のどこかにあるのです。まずは、今の仕事に精いっぱい取り組むことで、より良いウェア開発を実現していきたいです。今後、仮に違う仕事に就くことがあったとしても、やはり医療職の働く環境をより良くしていくことに携わりたいですね。医療現場が変わることで、医療職がワクワクしながら働けるように、そして次の世代が医療職に素直なあこがれを抱けるように……。そうした未来を生み出すことが、私の夢です。

 

――最後に、「+α」をめざす医療職の皆さんにメッセージをお願いします。

 

医療職は、人が相手の仕事です。まったく違う業種に転職したとしても、その経験が無駄になることは絶対にありません。ただし、目の前の仕事に全力で取り組んでいれば……という前提は無視しないでください。また、医療者にはベースとなる資格があるからこそ、興味のあることに挑戦しやすいという側面もあると思います。視野を医療現場の外にも広げ、自分の可能性を探る意識を持っておくと成長につながるのではないかと思います。

 

お気に入りの一着に袖を通すと看護師の顔に

 

 マイナビ10周年記念キャンペーン 

 

ジェラートピケとクラシコのコラボで話題のウェア。

ナースの皆様にぜひお試しいただきたく、今回期間限定でマイナビ10周年記念キャンペーンを行います。ぜひこの機会にお試しください。 

 

 

■オンラインストアからのご注文 

オンラインストアからナースウェアシリーズのご購入時に会員登録と

クーポンコードの利用で定価から10%OFF を適用いたします。 

 

■クーポンコード  2019/10/31(水)11:00AMまで有効

CC201906SB

  

■オンラインストア

https://www.clasic.jp/lp/gelatopique/?utm_source=mynavi&utm_medium=off_paper&utm_campaign=mynavi_nurse

※クーポンのご利用方法は後述のURLをご覧ください。 https://www.clasic.jp/blog/coupon 

  

■店舗でのご試着・ご購入はこちら

https://www.clasic.jp/c/real_shop

*店舗でご購入の場合は店舗用クーポンで10%オフとなりますので、オンラインクーポンは併用できません。

   
(取材日/2019年7月16日)

 

 

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