2021.04.05
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薬局経営に求められる「逆張り」(1)
~「調剤薬局」が仕掛けた逆張りを顧みる~

狭間研至の薬局経営3.0~社長が変われば薬局が変わる~ vol.7

狭間研至の薬局経営3.0社長が変われば薬局か変わる

 

編集部より

医師であり調剤薬局の経営者でもある狭間研至さんの連載コラム「薬局経営3.0〜社長が変われば薬局が変わる〜」。第7回は、「対物」で成り立ってきた調剤薬局経営が迎えている転換期を前に、昔ながらの個人経営薬局がスタンダードだった時に、ビジネス手法が異なる調剤薬局がいかにして伸びていったのか。「逆張り」という投資用語を使って解説いただいています。歴史を振り返ると、薬局経営は「対人」⇒「対物」⇒「対人」という動きをみせていることがわかります。これらをふまえて、次の「薬局経営3.0」に向けて何を仕掛けたらいいのかを探っていきます。

 

迫られる薬局経営の今後の展開

 

こんにちは。狭間研至です。2015年の「患者のための薬局ビジョン」以後、「調剤薬局」業界のあり方は、少しずつ変わりそうな予感はありました。とはいえ、敷地内薬局への旺盛な出店意欲を感じるニュースがいくつも聞かれたり、中小規模の医療モール開発事例も散見されるなか、本当に薬局のあり方は変わるのだろうかという雰囲気も漂っていました。ただ、2020年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、「立地依存型の対物業務専業薬局」では採算がとりづらくなってきたこともあり、いよいよ本格的に、今後の展開を考えなくてはならなくなってきました。それが、本連載のテーマでもある「薬局経営3.0」ということです。

 

  

ビジネスの成熟期や転換期に求められる「逆張り」

  

私は、従来のビジネスモデルの成熟期や転換期に求められるのは「逆張り」という考え方ではないかと考えています。「逆張り」というのは、もともと投資手法のひとつで、相場の流れや人気に逆らって売買するやり方のことです。「薬局経営3.0」というのは、いわゆる「調剤薬局(=薬局2.0)」という考え方の逆張りなのですが、一般の方と違うやり方で臨む「逆張り」というのは何かと勇気がいるものです。ただ、よく考えてみると、現在、私たちが慣れ親しんでいる「調剤薬局」も、昔の「個人経営OTC販売薬局(=薬局1.0)」の逆張りですので、今回は、まず、その変化のところを考えてみたいと思います。

 

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