2018.12.14
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美容医療、インフォームド・コンセント徹底を
厚生労働省が通知、豊胸充填剤注入の合併症報告で

メディカルサポネット 編集部からのコメント

患者が十分に説明を受けた上で、医療行為を受けることに同意するインフォームド・コンセント。日本美容外科学会では、原則として全ての医療行為についてインフォームド・コンセントを行うものとしています。美容医療関係者にとっては毎日のルーティンな行為かもしれませんが、「十分理解できるまで説明」を患者が受けることが大切です。「書類に書いてある」「説明した」だけではなく、相手の理解度を確認しながら次のステップに移るよう気を付けましょう。

  

 厚生労働省は、美容医療の自由診療に関する通知を都道府県、保健所設置市、特別区に出した。シリコンオイルやヒアルロン酸などの充填剤を注入する豊胸手術後に合併症が報告されているとした日本美容外科学会の調査結果を踏まえた措置。インフォームド・コンセントに関する資材を使って、患者への説明を適切に行うよう求めている。【新井哉】

 

 

 同学会は形成外科医など3874人を対象に、充填剤注入に関するアンケートを実施。回答した132人のうち72人が感染症や腫瘤、炎症などの合併症を経験していた。

 

 こうした状況を踏まえ、通知では、厚労省医政局総務課・医事課の事務連絡(2016年9月15日付)で示した「美容医療などの施術を受ける前に確認したいこと」などを使って、患者に説明する必要性を挙げている。

 

 また、副作用や不具合による健康被害を確認した場合、医薬品医療機器等法の規定に基づき、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に報告する必要があることを明記。都道府県などに対し、こうした対応を医療機関に周知するよう促している。

 

出典:医療介護CBニュース 

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