2018.12.11
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80歳以上の約2割が低栄養の傾向
17年、厚労省調べ

メディカルサポネット 編集部からのコメント

年末年始はご馳走シーズン。それに備えて今はダイエット中という声も良く聞く季節になりました。その一方、食の好みの変化、興味の変化、食にかける手間暇や負担など、さまざまな理由から栄養が足りてないお年寄りが多くいらっしゃるようです。粗食は健康の元、粗食だから長生き、と言われてはいますが、何事もいきすぎはよろしくありません。「笑顔は最高のご馳走」と言います。美味しく食べられる環境を回りの人たちが整えたいものです。

  

 厚生労働省が実施した国民健康・栄養調査によると、低栄養傾向にある高齢者(65歳以上)の割合は2017年11月時点で男性12.5%、女性19.6%だった。80歳以上では男女共に約2割が低栄養の傾向にあった。厚労省が推進する国民の健康づくり運動「健康日本21」では、肥満度を表すBMIが20以下の高齢者の割合を22年度時点で22%に抑えることを目標としている。【吉木ちひろ】

 

 

 調査は17 年 11 月に実施。全国の3076世帯、6962人が回答した。高齢者の健康・生活習慣の状況を見ると、BMIが20以下の低栄養の傾向にある割合は男女合わせて16.4%だった。07年からは、男性が11.6%から15.6%、女性が18.8%から22.2%で推移している。性・年齢階級別に見ると、男性では「65‐74歳」で11.6%、「75歳以上」で13.6%、「80歳以上」(再掲)で17.3%。女性では、「65‐74歳」までの間で19.5%、「75歳以上」で19.8%、「80歳以上」(同)で20.8%だった。

 

 厚労省が定める「日本人の食事摂取基準」(15年度版)では、BMIの目標を「50‐69歳」で20.0‐24.9、「70歳以上」では「21.5‐24.9」と定めている。今回の調査でこの「範囲未満」だった人の割合は、男女共に「80歳以上」で最も高かった(男性26.2%、女性38.7%)。

 

 厚労省は、「健康寿命延伸プラン」を来年夏をめどに策定し、25年度までの工程表などを盛り込む予定。高齢者については、保険事業のフレイル(虚弱)対策と市町村が行う介護予防の一体提供を目指す。

 

 

出典:医療介護CBニュース 

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