メディカルサポネット 編集部からのコメント

不正合格者問題を受けて、東京医大は44人の追加合格を発表しました。しかし、その分、次回の入試の合格定員が減っているので、繰り上げて合格した人数分、誰かが合格できなくなったことには変わりありません。


東京医大は7日、2017年度・18年度の医学部入試で本来合格の可能性があると認定した101人のうち、44人(男子15人、女子29人)を追加合格者とする合否再判定の結果を公表した。19年度一般入試の募集人員は、追加合格者の人数を差し引き、34人になるという。

同大は11月の会見で、17年度・18年度の医学部入試で最低合格ラインより上位にいたのに不合格となった者が101人だと発表。入学の意向確認をした上で、合否の再判定を行うとしていた。

同大によると、期日までに入学意向確認書の返送があったのは101人中78人。そのうち、入学の意向を示したのは49人だった。

同大は、17年度・18年度の入試を不正な得点調整がない形でやり直した新合格者選定名簿に基づき、入学年度や試験区分ごとに募集定員に達するまでを合格と再判定。その結果、44人が追加合格となったという。18年度入試の一般枠では、男子7人、女子17人の追加合格が認められたものの、女子5人は不合格となった。

追加合格者44人は、19年度の1年生としての入学が可能となる。これにより、19年度入試では、追加合格者の数を差し引き、一般:34人、センター利用:12人を募集するという。17年度・18年度の追加合格者から入学辞退者が出た場合は、19年度の募集人員を増員する方針。

2016年度以前の入試について同大は、「第三者委員会で継続して調査を行っている」としており、報告書を受け次第、公表する考え。       

 

出典:Web医事新報

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