2018.12.03
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勤務間インターバル導入で睡眠時間の課題解決
厚生労働省検討会の報告書案

メディカルサポネット 編集部からのコメント

睡眠不足は肉体だけでなくメンタルにも影響を与えます。勤務終了後、一定時間以上の「休息時間」を設けることで、働く方の生活時間や睡眠時間を確保する「勤務間インターバル」制度ですが、導入しない理由として「夜間も含め、常時顧客や取引相手の対応が必要なため」「人員不足や仕事量が多いことから、当該制度を導入すると業務に支障が生じるため」「当該制度を導入すると労働時間管理が複雑になるため」などが挙げられています。12月4日には第5回勤務間インターバル制度普及促進のための有識者検討会が開催され「導入によるメリット」「普及にむけた課題」「普及に向けた取り組み」などを盛り込んだ報告書案が提示されました。

  

 厚生労働省の「勤務間インターバル制度普及促進のための有識者検討会」の報告書案の内容が3日、明らかになった。勤務間インターバル制度の導入について、「健康維持に向けた睡眠時間の確保という課題の解決に対する一助になる」との考え方を示している。【新井哉】

 

 

 報告書案では、週50時間以上の長時間労働は「メンタルヘルスを顕著に悪化させるなどの調査が報告されている」と明記。勤務時間の間隔が11時間未満の看護師に関して、▽不眠▽強い眠気▽過労―を訴えることが増えることも取り上げている。

 

 こうした課題を踏まえ、健康維持に向けて睡眠時間を確保する必要性を提示。勤務間インターバル制度を導入することで、睡眠時間の確保に加え、自己啓発や地域活動に参加するための時間を持つことができるようになり、「豊かな生活が可能になる」としている。

 

 導入企業に対する支援に関しては、「時間外労働等改善助成金(勤務間インターバル導入コース)による導入支援を引き続き行うことが重要」としている。厚労省は4日に開催される検討会の会合で、この報告書案を示す見通し。

 

出典:医療介護CBニュース 

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