2023.10.27
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犬を飼うと「認知症発症リスクが40%低下」
猫では差はほぼみられず 都健康長寿医療センター

メディカルサポネット 編集部からのコメント

東京都健康長寿医療センターが、ペットと高齢者のフレイル、自立喪失についての調査結果を発表しました。犬を飼っている人は、飼っていない人に比べて認知症を発症するリスクが40%も低いという結果でした。散歩などの世話をすることによる運動習慣や社会とのつながりがが影響していると見られます。猫は飼っている人と飼っていない人の間で認知症については有意な差は見られませんでした。

                                                                

 東京都健康長寿医療センターは、犬を飼っている人は飼っていない人に比べて「認知症を発症するリスクが 40%低い」ことが明らかになったと発表した。犬を世話することによる運動習慣や、社会とのつながりが理由だと分析している。猫を飼っている人と飼っていない人の間ではほぼリスクの差はみられなかった。【大月えり奈】

  

 同センターの研究チームは、これまでの研究から、犬を飼育する高齢者ではフレイルや自立喪失が発生するリスクが大幅に低いことを報告していた。また犬の飼育者のうち、運動習慣のある高齢者が「負の健康事象が発生するリスク」が低いことが確認されているため、今回の研究では、フレイルや自立喪失、運動習慣と強く関連する「認知症」に着目し、調べた。

  

 その結果、犬の飼育者では、非飼育者と比べて認知症を発症するリスクが40%低いことが示された。また、犬飼育者のうち、運動習慣がある人と、社会的に孤立状態にない人において、認知症発症のリスクが低下することが明らかになった。その一方で、猫の飼育者と非飼育者との間には、意味のある認知症発症リスクの差はみられなかった。

   

 研究チームでは「日常的に犬を世話することによる飼育者への身体活動や社会参加の維持が、飼育者自身の認知症発症リスクを低下させている」と説明している。

                                      

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 出典医療介護CBニュース

             

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