2023.01.23
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新型コロナの法的位置づけ、今春から「5類」に変更へ─岸田首相が議論指示

メディカルサポネット 編集部からのコメント

岸田文雄首相は、現在「2類相当」としている新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけを、今春から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に見直す方向で議論を進めるよう関係閣僚に指示しました。加藤勝信厚生労働相によると、1月23日から厚生科学審議会感染症部会で専門家による議論をスタートさせるようです。

 

     

岸田文雄首相は1月20日の記者会見で、現在「2類相当」としている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染症法上の位置づけについて、今春から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に見直す方向で議論を進めるよう関係閣僚に指示したことを明らかにした。

 

具体的な見直し時期は、専門家の議論や医療関係団体・地方自治体の意見を踏まえて判断する。加藤勝信厚生労働相は同日の会見で、厚生科学審議会感染症部会で1月23日から専門家による議論をスタートさせる考えを示した。

 

COVID-19の感染症法上の位置づけが5類に変更された場合、①患者・濃厚接触者の外出自粛の見直し、②一般の病院・診療所も患者・陽性者を受け入れる形への医療提供体制の段階的移行、③公費支援の見直し、④マスク着用などの感染対策の見直し─なども行われることになる。ワクチン接種に対する公費負担のあり方についても見直しが進められる見通しだ。

 

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加藤厚労相は、厚労省のアドバイザリーボードから「オミクロン株については伝播性が非常に高いものの、発生初期と比較して重症化率や死亡率が低下している」「将来の変異の可能性は必ずしも明らかではないものの、現時点において変異株の性質が流行の動態に直接的に寄与する割合は低下している」「医療機関の診療体制を確保するとともに、逼迫時の調整機能を何らかの形で維持することが必要」「COVID-19の今後の法的位置付けや対策については、必要な準備を進めながら段階的に移行していくことが求められる」などの意見が出されているとし、こうした議論を踏まえて感染症部会での審議を進める考えを示した。

 

5類への変更に伴う医療提供体制の見直しについて加藤厚労相は「(病院・診療所が幅広く対応する)方向を目指していくのは当然」としながら「一朝一夕で切り替わるわけではない」とし、「医療関係者などとも連携をとりながら段階的に移行すると同時に、(患者を受け入れる診療所などへの)支援も考えていかなければいけない」と述べた。

 

  

 出典:Web医事新報

 

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