2020.08.25
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秋冬のコロナ“迎撃体制”、「かなりできている」
「HER-SYS」などの課題も指摘、日病

メディカルサポネット 編集部からのコメント

日本病院会の相澤孝夫会長が22日に開催された常任理事会の議論の様子を明らかにし、新型コロナウイルス感染症に関して、各理事から現時点での医療提供体制は充実しており「秋冬の“迎撃体制”はかなりできている」との意見が上がったと説明しました。一方、新型コロナ感染者らの情報を電子的に入力・管理して関係者間で共有する「HER-SYS」に関しては、「入力しにくい」「負担が大きい」「必要な情報が得られない」といった声が現場から出ていることを紹介しました。

 

 日本病院会(日病)の相澤孝夫会長は24日の記者会見で、22日の常任理事会の議論の様子などを明らかにした。新型コロナウイルス感染症に関する医療提供体制が現時点で整いつつあるため、「秋冬の“迎撃体制”はかなりできている」との意見が各理事から上がったと説明。一方、新型コロナ感染者らの情報を電子的に入力・管理して関係者間で共有する厚生労働省の「情報把握・管理システム」(HER-SYS)の使いにくさを指摘する声も上がったという。【松村秀士】

 

オンラインで会見を行う相澤会長(24日)

 

 相澤会長によると、常任理事会では、新型コロナの感染拡大によって4・5月ごろは医療現場が混乱していたが、さまざまな対応が講じられた結果、現時点での医療提供体制はかなり充実してきているとの意見が出た。

 

 新型コロナに対する検査についても、以前と比べて体制がかなり整っており、「必要な検査ができるようになっている」との報告があった。

 

 一方、「HER-SYS」に関しては、「入力しにくい」「負担が大きい」「必要な情報が得られない」といった課題を挙げる声が現場から出ているほか、このシステム自体を導入していない医療機関も複数あるため、適切に機能していないのではないかといった指摘もあった。

 

 また、新型コロナに関する医療機関への支援金について、都道府県ごとで対応状況に差があることも課題に挙がった。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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