2020.08.18
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新型コロナ患者の死亡事例、80歳代が4割超
入院時並存症の慢性疾患「2型糖尿病がトップ」

メディカルサポネット 編集部からのコメント

新型コロナウイルス感染症COVID-19)の患者の死亡事例について、医療情報のネットワーク化を推進するメディカル・データ・ビジョン株式会社が調査したところ、80歳代が4割超を占めていたことが分かりました。結果は同社が持つ国内最大規模の診療データベースを元に、2月~5月までのCOVID-19患者の死亡事例110人を確認したものです。死亡事例の中の併発疾患のあった人を分析すると、慢性疾患で最も多かったのは「2型糖尿病」でした。

 

 メディカル・データ・ビジョンは17日、新型コロナウイルス感染症の患者の死亡事例について、同社が持つ国内最大規模の診療データベースで調べたところ、 2020年2月から5月までで110人を確認し、80歳代が4割超を占めていたことを明らかにした。入院時並存症(併発疾患)の慢性疾患については「2型糖尿病がトップ」としている。【新井哉】

 

 今回の調査では、同社が二次利用の許諾を得ている急性期医療を提供する全国の病院の診療データベース(419病院、実患者数3257万人、20年7月末集計)を用いた。このデータベースの402病院の2月から5月までの患者約550万人を対象に、退院日が2月1日以降の新型コロナウイルス感染症の死亡事例を抽出した。

 

 死亡事例は男性が77人、女性が33人で、年代別で見ると、80歳代が48人で最も多く、以下は、70歳代(33人)、90歳代(17人)、60歳代(7人)、50歳代(5人)の順だった。 100歳以上と 40歳代以下はいなかった。

 

 死亡事例の中で、併発疾患のあった95人を分析したところ、慢性疾患では「2型糖尿病」(25人)が最も多く、「高血圧症」(22人)、「心房細動及び粗動」(9人)などもあった。死亡事例の喫煙歴も調べており、110人のうち喫煙歴「なし」は41人、「あり」は40人、「不明」は29人だった。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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