メディカルサポネット 編集部からのコメント厚生労働省で介護保険制度を所管する老健局の大島一博局長は、社会保障審議会・介護保険部会の会合で、新型コロナウイルスの対策をしながら現場を支える介護職らに感謝の意を示し、感染拡大を食い止める現場の取り組みを後押しする具体策を、来年度の介護報酬改定に向けて検討していく方針を改めて表明しました。次期改定をめぐっては、手厚い感染防止策に要する追加コストを十分に反映させる形で、各サービスの基本報酬を引き上げるよう求める声が関係者から出ています。 |
《 大島老健局長(写真手前:27日撮影)》
厚生労働省で介護保険制度を所管する老健局の大島一博局長は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止める現場の取り組みを後押しする具体策を、来年度の介護報酬改定に向けて検討していく方針を改めて表明した。【Joint編集部】
社会保障審議会・介護保険部会の会合で、「(新型コロナの)対策を継続しないといけない。現場の対応する力を高めていく必要もある。恒常的に取り組むことを念頭に置いている」と説明。「今後、介護報酬改定の議論の中でも色々な方策を考えないといけない」と述べた。
次期改定をめぐっては、既にデフォルト化した手厚い感染防止策に要する追加コストを十分に反映させる形で、各サービスの基本報酬を引き上げるよう求める声が関係者から出ている。この日の部会では、介護職も適切な感染防止策の知識を身につける必要があること、人手不足が深刻さの度合いを更に増していることなどを指摘し、そうした観点から現場の支援策を拡充すべきとの声もあがった。
大島老健局長はこの日の部会で、現場を支える介護職らへの感謝の意も改めて示した。
介護施設の高齢者の死者が欧米諸国と比べて少ないことに触れ、「このこと1つとっても、現場の皆さんが利用者の尊厳を大切にした取り組みをして頂いていると感じる。日本の介護現場の凄さというか、取り組みの素晴らしさを感じる。お礼を申し上げたい」と語った。
出典:JOINT