2020.02.03
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新型コロナウイルスの分離に成功
国立感染症研究所

メディカルサポネット 編集部からのコメント

新型コロナウイルスの分離に成功したことを国立感染症研究所が明らかにしました。使用した細胞は「VeroE6/TMPRSS2細胞」で臨床検体を接種後、細胞の形状変化を観察し、多核巨細胞の出現を捉えたとのことです。今後、病原性の解析、ウイルス検査法・抗ウイルス薬・ワクチンなどの開発を進める予定としています。

 

 国立感染症研究所は31日、新型コロナウイルスの分離に成功したことを明らかにした。使用した細胞は「VeroE6/TMPRSS2細胞」で、臨床検体を接種後、細胞の形状変化を観察し、多核巨細胞の出現を捉えたという。【新井哉】

 

 同研究所によると、細胞上清中のウイルスゲノムを抽出し、ほぼ全長のウイルスゲノムの配列を確定した。同研究所は「分離したウイルスを用いて、ウイルス感染機構及び病原性の解析、ウイルス検査法・抗ウイルス薬・ワクチンなどの開発を進める予定」としている。

 

 同研究所は、これに先立つ30日、「新型コロナウイルス2019-nCoV」(仮名)の病原体について、「BSL3/ABSL3取り扱いとする」との所内ルールを取り決めたことを公表。「新型コロナウイルス2019-nCoV」感染疑い患者由来の臨床検体についても「BSL2取り扱いとする」としていた。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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