2019.10.31
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梅毒、地方で感染拡大も
11県で昨年1年間の患者報告数上回る

メディカルサポネット 編集部からのコメント

2019年の都道府県別の梅毒患者数が、11県で18年の報告数を上回っていることが国立感染症研究所の調査で分かりました。性的な接触などによって感染する梅毒患者数は増加の一途をたどり、19年の全国の患者報告数は5351人。感染症法に基づく調査が始まった1999年以降で最多となった2018年とほぼ同じペースで増えています。早期の薬物治療で完治が可能なことから、皮膚や粘膜に異常を感じたら、早めに医療機関を受診をするよう呼び掛けていくことが大切です。

 

2019年の都道府県別の梅毒患者報告数について、11県で18年の報告数を上回っていることが29日、国立感染症研究所が公表した感染症発生動向調査の週報で分かった。東京や大阪などの都市部だけでなく、地方でも感染が広がっている実態が浮き彫りになった。【新井哉】

  

19年の全国の患者報告数(20日時点)は5351人で、感染症法に基づく調査が始まった1999年以降で最多となった2018年とほぼ同じペースで増えている。都道府県別では、東京が1368人で最も多く、以下は、大阪(865人)、愛知(289人)、兵庫(237人)、神奈川(223人)、福岡(220人)、埼玉(174人)などの順だった。

 

都市部以外でも患者の報告が相次いでおり、▽秋田▽山形▽富山▽長野▽静岡▽滋賀▽奈良▽香川▽佐賀▽熊本▽宮崎-の11県では、既に18年の報告数を超過している。

 

長野県は9月に感染症情報の「号外」で梅毒を取り上げ、男女とも20-30歳代を中心に「幅広い年代で流行」していると指摘。皮膚や粘膜に異常がある場合、早めに医療機関を受診するよう呼び掛けている。

 

  

出典:医療介護CBニュース

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