2019.05.17
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週刊まとめ1分ニュース ー1分で読む今週のトピックスー
【5月13日~17日】

今週のトピックスが1分でわかる「週刊まとめ1分ニュース」。約10秒で読める要約を付けた記事6本をお届けします。

           

    1.抗がん剤オプジーボの副作用に下垂体機能障害追記 (5月13日)

    厚生労働省は9日、新たに重大な副作用などが確認された医療用医薬品について、添付文書(使用上の注意)改訂の指示を出した。悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんなどに効能・効果がある「ニボルマブ(遺伝子組換え)」(商品名はオプジーボ点滴静注100mgなど)は、「重大な副作用」の項に「下垂体機能障害」を追記。根治切除不能な甲状腺がん、切除不能な肝細胞がんに効能・効果がある「レンバチニブメシル酸塩」(商品名はレンビマカプセル4mgなど)は、「間質性肺疾患」を加えた。いずれも集積した国内の症例を調査した結果、改訂が適切と判断された。

    2.「キムリア」保険適用で会見―「市販品類似薬を保険給付範囲から除外を」(5月16日)

    国内初のCAR-T細胞療法「キムリア点滴静注」の保険適用が15日に中央社会保険医療協議会で了承され、算定薬価が1患者当たり3349万円となったことを受け、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏と全国健康保険協会の吉森俊和氏が会見し、市販品類似薬を保険給付範囲から除外する必要性を訴えた。両氏は新薬の重要性を強調した上で、団塊の世代が後期高齢者に入り始める2022年以降、医療保険財政がより危機的な状況になるとの試算を披露。公的医療保険の給付範囲についての見直しが喫緊の課題と話した。

    3.【薬価収載】新薬11成分、22日に保険適用(5月17日)

    中央社会保険医療協議会は15日の総会で、新薬11成分17品目の保険適用を了承した。薬価基準への収載は22日付の予定。グラクソ・スミスクラインの慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「テリルジー100エリプタ」の算定薬価は14吸入1キット4107.40円で、1日薬価は289.80円。1日1回、吸入投与する。予測販売金額は最大236億円で、費用対効果評価の対象となった。小野薬品工業の免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)は、8月1日から薬価の見直しが決定。新薬価は現行薬価から約1%下がり、20mg2mL1瓶が3万5407円。

    4.2020年度専攻医募集のシーリング案を概ね了承(5月17日)

    医道審議会医師分科会医師専門研修部会は14日、厚生労働省が算出した都道府県別診療科必要医師数・養成数に基づき日本専門医機構がまとめた、2020年度専攻医募集のシーリング案を概ね了承した。専攻医不足の都道府県での専門研修を必要とする「連携(地域研修)プログラム」が新たに盛り込まれた。シーリングの対象は、16年医師数が16年と24年の必要医師数を上回る各都道府県の診療科。例えば内科では、東京、石川、京都、大阪などの13都府県が対象。19年度に設定した5領域に加え、救急もシーリングの対象外とする。

    5.難病医療法施行から4年 見直しに向けた議論が開始(5月16日)

    難病医療法と改正児童福祉法の施行から5年目となる2020年を来年に控え、難病対策の見直しに向けた議論が15日始まった。厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会と社会保障審議会児童部会小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会の合同会議は、今年度中に見直しの議論を取りまとめる方針。会議では「認定の地域差を調査すべき」や「助成対象から外れた軽症者の検証が必要」、「臨床調査個人票の電子入力化を進めるべき」などさまざまな意見が出た。

    6.看護師らの辞めたい理由の半数が「人員不足で仕事きつい」 自治労連の調査(5月14日)

    日本自治体労働組合総連合(自治労連)が全国の自治体病院で働く看護師らを対象にした調査で、7割以上が「仕事を辞めたい」と回答し、半数が主な理由として「人員不足で仕事がきつい」と答えた。「人員の拡充」を求める意見が多く、自治労連は13日に開いた会見で適切な人員配置の必要性を訴えた。調査は2018年9~10月に実施し、1万2725人が回答。回答者は看護師が8616人(68%)、リハビリテーション技師が600人(5%)、臨床検査技師が483人(4%)。「仕事を辞めたいと思う主な理由」は「人員不足で仕事がきつい」が48%で最多、「賃金が安い」が31%、「休みが取れない」が28%と続いた。

     

     

    メディカルサポネット編集部

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