2020.07.29
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“憧れ”から今後のキャリアの“原点”へ
~第2の故郷ニューヨークを愛すべき3つの理由~

「看護×学び」で現場教育を変える! vol.10

ニューヨークでの新型コロナウイルス感染症拡大はピークを越え、少しずつ経済活動が再開され始めています。7月の感染者数は
1,000人以下/日で推移しているものの、人種も価値観も異なるニューヨーク市民が、ソーシャルディスタンスを守りマスクをつけている姿は、いかに事態が深刻だったかを物語っています。ニューヨークが第2の故郷となった寺本さんも、再びこの街がいつものにぎやかさを取り戻すことを願っています。彼女の憧れの地であったニューヨークが今後の看護師のキャリアの原点になろうとしている。だからこそ、その想いはいっそう強いのかもしれません。

執筆・写真/寺本 美欧(Teachers College, Columbia University)
編集・構成/メディカルサポネット編集部

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新型コロナウイルスの影響により、例年とは違う夏がニューヨークにやってきました。

はるか遠くに感じられていた「フェーズ4」(経済活動再開の最終段階)にやっと入ったとの知らせが届き、街は徐々に活気を取り戻しつつあるようです。

 

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私が初めてニューヨークを訪れたのは2016年、大学4年生の春休みのことでした。当時アメリカに長期留学していた友人に案内してもらい、「世界の中心」と漠然と憧れを抱いていたニューヨークはどこを歩いても絵になり、心の底からときめいた感覚は今でも忘れられません。

 

その後、2017年に初めての1人旅で、2018年には留学をすると決意して志望校を訪れるために、そして2019年はついに夢を叶えて留学をスタートさせるために、と2016年から毎年訪れています。初めての1人旅も、初めての1人暮らしもニューヨークという場所を選ぶことができて本当に良かったと思います。

 

今回私にとって大切な街、ニューヨークの魅力をご紹介したいと思います。


日本の鯛焼きもニューヨークでアレンジされるとこんな奇抜なアイスになります! (taiyaki NYCにて)

 

◆「思いっきりの良さ」が心地いい、桁違いのスケールで魅了するイベントシーズン

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私がニューヨークが大好きな理由の1つに、イベントシーズンには何もかも想像を上回るようなど派手な仕掛けや演出が溢れていることが挙げられます。

 

11月の感謝祭に行われるメイシーズのパレードでは、100人以上で持ち上げて運ぶさまざまなキャラクターのバルーンが空高く浮かび、皆で行進していきます。次々と現れるキャラクター達にみんなで歓声をあげながら風に揺られるバルーンを見守るのはなかなか経験できないことです。


日本の有名キャラクター、ピカチュウもニューヨークで大人気!

 

また、クリスマスシーズンには街がこれでもかというほどの電飾で彩られ、これぞニューヨークの本気、という光景を見ることができます。特にカラフルで芸術作品ともいえる気合いの入ったショーウィンドウは各店舗徹底的にこだわっており、クリスマスツリーに匹敵する感動を味わえます。 規模・サイズ・派手さ、どれをとっても世界一を誇ると感じます。その「思いっきりの良さ」に心地よささえ感じ、私たちの想像をはるかに超えていく勢いに胸が躍ります。

 

◆街のどこを切り取ってもポストカードのような1枚に

勉強に疲れたとき、少しだけ近所を散策するだけでポストカードのようなシーンを目にします。決して遠出をしたわけでないのに、思わずスマートフォンを取り出して写真を撮ってしまいたくなる1カットが溢れています。1回数十分の散歩だけで、こんなに写真を撮ったのかと毎回驚いてしまいます。 

 

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(左)ハロウィンの時期、スーパーの表にごろごろと積み上げられただけのカボチャでさえ絵になります。

(右)スーパーでよく見かける、量り売りのお菓子やナツがずらっと並ぶ光景も圧巻です。

 

また、芸術といえば美術館のイメージが強いですが、「街全体がキャンバス」と言われているほどウォールアートであふれており、壁のあちこちに、一般人によるアートが描かれています(日本では考えられません!)。どこを背景にしてもフォトジェニック(写真映えする)と言われているのはこのウォールアートのおかげです。また、次々と上から新しく塗り替えられてしまうため、一期一会なウォールアートに出会えるのも街散策の楽しみ方だと思います。

 

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歩いていて偶然見つけたポップなウォールアート。

 

◆忘れてはいけない、9月11日の青空

初めてニューヨークを訪れたときから、毎年欠かさず訪れている場所が9.11同時多発テロで崩壊したWorld Trade Centeの跡地があるグラウンド・ゼロに建てられた9/11メモリアルミュージアムです。2001年、当時7歳だった私も、この悲惨なニュースをテレビで目にしたことを鮮明に覚えています。当時、スペインのアメリカンスクールに通っており、アメリカ系の学校も標的にされるかもしれないと、スクールバスからアメリカの国旗を消したり、制服での登校が禁止されたりと決して人ごとではない事件でした。

   

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数百もの犠牲者の方たちの名前が刻まれていますが、不思議なことに日本人の名前はすぐに目に入ってしまいます。

 

倒壊したツインタワーの跡地には2つの巨大なプール型の慰霊碑があります。その縁には、犠牲者の名前が1人ずつ刻まれており、何度訪れても全身に鳥肌が立ってしまうほどの悲しみに襲われます。

復興の象徴ともいえるOne World Trade Centerはニューヨーカーたちの心を今でも支えている場所です。“No day shall erase you from the memory of time”( いかなる日もあなたを時の記憶から消し去ることはない)というフレーズのように、ニューヨークを訪れるたびに欠かさず行きたい場所です。

 

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さまざまな青いタイルは、9月11日にニューヨークに広がっていた青空をイメージしているそうです。

 

本当に悲しいことに、今回の新型コロナウイルスの死者数が9/11同時多発テロの死者数を上回ったとニュースで知りました。大好きなニューヨークから芸術も音楽もグルメも何もかもが無くなり、変わり果てた様子を目の当たりにしましたが、今ニューヨーカー達は一丸となって立て直そうと奮闘しています。私にとってニューヨークは「夢の到着地点であり出発地点でもある場所」。第2の故郷であるニューヨークで、また両手をめいっぱい広げられる日を待ち望みたいです。

 

ブルックリンから見えるマンハッタンの高層ビルは圧巻です!

 

 

 

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プロフィール

寺本美欧(てらもと・みお)
看護師、大学院生。上智大学総合人間科学部看護学科卒業後、都内大学病院ICU病棟に就職。その後、埼玉県の地域密着型病院脳卒中センターへ転職。2019年9月よりアメリカ・NY州にあるコロンビア大学教育大学院の修士課程に在学中。専攻は成人教育学とリーダーシップ。「すべての看護師に最高の教育の場を」をモットーに、看護師の継続教育のシステム構築を目指す。海外大学院留学記ブログ「看護師ちゅおのアメリカ大学院留学記」日々更新中。

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