2022.01.13
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【2021年度版/介護職の事業者・採用担当者向け】
中途採用者へ提示した年収は、適正ですか?

~平均年収と転職動向について~

【2021年度版・介護職】採用者へ提示した年収は、適正ですか? ~平均年収と転職動向について~

 

中途入社者の採用を決めた企業の経営者や人事担当者は、「年収額が適正なのか」に悩むシーンがあるかと思います。自社の経営状態や給与テーブルを踏まえた上で、中途採用者の前職での年収額と、希望額を考慮し、決定しているケースが多いのではないでしょうか。当ページでは介護職員・訪問介護職員・介護支援専門員(ケアマネージャー)の平均年収を示した上で、職員が長く活躍するための施策についてご紹介いたします。

 

介護職員の平均年収額

2019年の「国民生活基礎調査」によると、日本国民の年間所得額は437万円(中央値)とされています。対して、「賃金構造基本統計調査」によると、介護職員の平均年収額は男性が374万7,900円/女性が328万9,800円、訪問介護職員の平均年収額は男性が356万5,800円/女性が334万7,700円、介護支援専門員(ケアマネージャー) の平均年収額は男性が423万5,000円/女性が378万6,100円という結果が出ています。経験年数やエリアによっても年収には違いが出ると考えられますが、1つの基準としてご参考ください。

 

医療・福祉施設等職員の平均年収額

厚生労働省 賃金構造基本統計調査 / 令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号16)よりをもとに編集部にて表を作成

 ※出典:厚生労働省 賃金構造基本統計調査 / 令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号16)よりをもとに編集部にて表を作成

※平均年収額は、所定内給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額の合計から算出

 

 

訪問介護従事者の平均年収額

厚生労働省 賃金構造基本統計調査 / 令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号16)よりをもとに編集部にて表を作成

 ※出典:厚生労働省 賃金構造基本統計調査 / 令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号16)よりをもとに編集部にて表を作成

※平均年収額は、所定内給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額の合計から算出

 

 

介護支援専門員(ケアマネージャー)の平均年収額

厚生労働省 賃金構造基本統計調査 / 令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号16)よりをもとに編集部にて表を作成

 ※出典:厚生労働省 賃金構造基本統計調査 / 令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号16)よりをもとに編集部にて表を作成

※平均年収額は、所定内給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額の合計から算出

 

 

次に『マイナビ介護職』にご登録いただいた方を対象に、希望する年収についてアンケートを実施しました。どの程度の年収額を求めているのか、年齢別に見ていきましょう。

 

 

介護職員が転職で求める年収

マイナビ介護職 希望年収 

 

年代や性別に差があるものの、どの年代でも男性が300~399万円、女性は300~349万円の希望者が多いことがわかります。30代以上の女性、また65歳以上の男性では、150~299万円の希望額を選択する方が増えることから、非常勤(パート・アルバイト)としての勤務を想定していると考えられ、「子育てや介護、家庭と両立しながら働きたい」「年齢を重ねても仕事をしたい」という志向性を持っていることが予想されます。介護の現場では、時短勤務者や高年齢の労働者をいかに登用し、活用していくかが問われています。

  

 

転職動向について

次に『マイナビ介護職』にご登録いただいた方を対象とした、転職活動についての意識調査の結果をご紹介します。

回答者の属性は以下の通りです。

マイナビ介護職 転職動向

 

 

回答者の年齢層は「50~54歳」(20.3%)で最も多く、次いで「45~49歳」が19.9%、「55~59歳」(16.2%)が続きます。介護職の方々は、どんな理由で退職・転職を検討するのでしょうか。次のトピックスで解説します。

 

 

退職理由について

<人材の採用・定着>昨今の転職マーケットを知る(データ抜粋)

 

 

 

 

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