2021.07.30
5

vol.6他の薬局・病院・ドラッグストアはどうしてる?
【有給休暇の取得促進】を大公開!

5分で読めるポイント解説 薬剤師労働実態調査

働き方改革法案の成立により労働基準法が改正され、2019年4月から、企業は年間10日以上の有給休暇が付与されている労働者に5日以上取得させることが義務化されました。しかし、厚労省の調査によると、有給取得について「ためらいを感じる」「ややためらいを感じる」労働者は全体の56.3%に上ることが分かります。さらに、ためらいを感じる主な理由としては、「みんなに迷惑が掛かると感じるから」(70.4%)、「職場の雰囲気で取得しづらいから」(26.8%)などが挙げられます。
※参考:「年次有給休暇取得促進特設サイト https://work-holiday.mhlw.go.jp/kyuuka-sokushin/」

当記事では、事業者実態を明らかにし、「有給休暇の取得促進」の取り組みについて、「薬剤師白書2020年度版」のデータをもとに、詳しくご紹介します。

編集・構成/メディカルサポネット編集部

 

薬剤師の転職・就業動向

以下は「薬剤師白書2020年度版」における、退職・転職動向に関する調査結果です。

 

薬剤師は、1年間でどのくらい有給休暇を取得できているか?

 

薬剤師の1 年間の有給休暇の取得率(平均、前年度実績)を尋ねたところ、「60~80%未満」と「80~100%」がそれぞれ25.2%を占めています。次いで「40~60%未満」23.7%、「20~40%未満」14.5 %、「0~20%未満」3.8%、「不明」7.6%の順となりました。薬剤師の有給取得率を正確に把握できていない事業者も一定数あることが伺えます。

  薬剤師からは、次の意見が挙がりました

 

■「有給休暇を取りたいです」と言ったのに「みんながそれを言い出したらどうなる?」と言われ、取らせてもらえなかった。

■会社の慣例でやっていることだから、と休日返上と有給休暇を使用してまで研修に強制参加させられた。

■全く人手が足りずシフトが何度も変更になる。連休希望はかなり出しにくい。

■長期休暇や世間が基本的にお休みムードに入っている間のお休みを取りづらいのは精神的に辛く感じることがあります。

■休みが取れない、急な体調不良を受け入れてもらえないのは辛いです。体調不良で応需先に受診し点滴してもらってまた働くなど、帰してもらえないのが辛いです。

 

 
人材不足は多くの職場が抱えている深刻な問題です。(参考:vol.5 事業者の取り組み大公開!労働環境改善・定着、どんな状況ですか?人材不足が原因となり、就業先によっては、有休の取得状況にも大きな違いがあるようです。では、従業員の有給取得を促進するための取り組みを実施している薬局・病院・ドラッグストアは、どのくらいあるのでしょうか。また、どのような取り組みが行われているのでしょうか。

 

 

有給休暇の取得を促進する取り組み、行っていますか?

 

 

会員登録されている方のみ続きをお読みいただけます。

この記事を評価する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP