2025.02.27
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処方せん予約サービスを導入するメリット・デメリットとは? サービスを選ぶときのポイントとともに解説

薬局経営コラム

    

編集部より

調剤報酬改定のたびにマネジメントの工夫が必要となる薬局や調剤併設ドラッグストア。「物」から「人」へのシフトが鮮明になり、地域の医療情報集積とコミュニケーションを担う役割も求められています。地域社会や患者さんのニーズを満たす新しい試みを続けていくためにも、薬局は安定した経営を続けていくことが必要と言えるでしょう。

 

薬局経営者の皆さまは、薬局に処方せん予約サービスを導入すべきか迷っていませんか?

本記事では、導入によるメリットやデメリットを解説するとともに、処方せん予約サービスを選ぶときに注目すべきポイントや導入後の注意点をお伝えします。

 

執筆/篠原奨規 管理薬剤師 薬局グループ エリアマネジャー補佐

編集/メディカルサポネット編集部

  

ノートパソコンの前でメモをとる薬剤師  

近年、大手調剤薬局を中心に、処方せん予約サービスを導入する薬局が増えています。

待ち時間の解消や門前以外の医療機関からの処方せん応需を期待できるため、導入を検討している方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、処方せん予約サービスにもさまざまな種類があり、どのサービスが自社に適しているのか判断に迷うこともあるでしょう。

 

そこで、本記事では、処方せん予約サービスを導入するメリット・デメリットについて解説するとともに、処方せん予約サービスを選ぶときに押さえておきたいポイントや導入後の注意点をお伝えします。

  

   

1.処方せん予約サービスとは?

 

スマートフォンを操作している人

  

処方せん予約サービスとは、Webやアプリを通じて処方せんの写真を薬局に送信し、事前に予約ができるサービスのことです。

来局前に調剤を進めることができ、調剤完了後には通知が届くため、患者さんは待ち時間を減らしながら効率的に時間を使えます。

 

さらに、電子お薬手帳との連携やオンライン服薬指導、オンライン決済に対応したサービスもあり、利用することでポイントが貯まるなどの特典が付く場合もあります。

なお、企業が提供するサービスを活用する方法以外にも、大手調剤薬局では独自の予約サービスを展開している例も増えています。

 

 

2.処方せん予約サービスを導入するメリット

 

薬袋の上に重なっているお薬手帳と錠剤の薬 

処方せん予約サービスを導入すると、以下のメリットがあります。

 

■新規の患者さんを獲得できる

■一元管理を促進し、かかりつけ薬局としての役割を強化できる

■待ち時間の解消によって、顧客満足度が向上する

 

それぞれのメリットについて解説します。

新規の患者さんを獲得できる

処方せん予約サービスを導入すると、これまで利用したことのない患者さんから選ばれる機会が増えるため、新規の患者さんを獲得できる機会が増えます。

多くの処方せん予約サービスでは、薬局の特徴や提供するサービスを登録できます。例えば、クレジットカード決済や一包化調剤への対応といった情報を掲載することで、患者さんが薬局を選ぶ際のアピールポイントとなります。さらに、一部のサービスでは患者さんの口コミや評価を掲載する機能があり、高評価を獲得できれば他薬局との差別化にもつながるでしょう。

薬局情報を通じて、患者さんに「利用しやすく信頼できる薬局」として認識されることで、結果的に処方せん枚数や売上の増加が期待できます。

 

一元管理を促進し、かかりつけ薬局としての役割を強化できる

処方せん予約サービスを導入すれば、服薬情報の一元的・継続的管理を推進できるため、かかりつけ薬局としての役割を強化できます。

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