2025.01.16
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vol.3 PT・OT・STが転職の際に重視する条件とは?

5分で読めるポイント解説 PTOTST白書2024

 

編集部より

医療現場や介護現場において、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)の役割は非常に大きなものですが、多くの現場は人材不足に悩んでいます。そこで今回、『PTOTST白書2024年度版』より、PT・OT・STが転職活動する際に重視する条件を紹介します。ぜひ、採用活動の参考にしていただければと思います。

 

編集・構成/メディカルサポネット編集部

 

PT・ST・OTは転職活動の際にどのような条件を重視するのか

前回は、PT・OT・STの定着率を上げるための事業者の取り組みについて紹介しました。

その際にも、定着率アップのためには「十分な職員数の確保」が有効であると挙げられています。

 

では、採用活動を円滑に進め、人材確保をするためにはどうすればよいでしょうか。

今回はPT・OT・STが転職活動する際に重視する条件を紹介します。ぜひ、採用活動の参考にしていただければと思います。

 

以下は、「PTOTST白書2024年度版」における、事業者の取り組み状況に関する調査結果です。

  

応募を決める際に重視する条件

   

転職活動で応募を決める際に重視する条件を尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。

  • 「給与条件(年収・月収・手当・賞与など)」84.0%
  • 「休日・休暇」70.1%
  • 「勤務地・通勤距離」60.4%
  • 「職場の雰囲気・人間関係」56.3%

  

応募を決める際には、給与や休日などの労働条件を重視しつつ、職場の雰囲気や人間関係も意識していることが伺えます。

 

面接・職場見学の際に重視する条件

 

転職活動で面接・職場見学の際に重視する条件を尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。

  • 「労働条件などの詳しい説明」69.7%
  • 「仕事内容・流れなどの詳しい説明」63.6%
  • 「通勤アクセスの良さ」50.5%
  • 「経験や希望を尊重して聞いてくれる」46.4%

 

面接では労働条件や業務内容の詳細な説明が重視されるのと同時に、求職者の経験や希望を尊重して聞く、双方向のコミュニケーションを図ることも重要なことがわかります。

 

また、職場見学では職員だけでなく、患者・入居者・利用者を含めた人間関係や雰囲気を、求職者が直接確認できるように心がけるとよいでしょう。

 

入職を決める際に重視する条件

  

転職活動で入職を決める際に重視する条件を尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。

  • 「年収・月収・手当などお金について」88.1%
  • 「休日・休暇」82.1%
  • 「職場の雰囲気」76.9%
  • 「残業時間」46.6%

 

本調査の自由回答欄に寄せられた実例には次のようなものがありました。

■面接官から「私はあなたを面接させてもらうが、あなたも私達を査定して欲しい」と言われたことがある。その後、リハビリ部門の課長と個別に話ができて、1日体験をさせてもらい(ちゃんと日給をもらえた)、最後に「ここで働こうと思ったら1週間以内を目処に連絡して欲しい」と言われ、かなり好感を持った。そういう方々はやはり利用者やその家族にも丁寧だった。

 
■職場見学で現場を見ることができたり、実際に職員さんとお話できたのはとても良い経験だった。

 
■転職先の給与などの条件が実際と異なるのではと不安。

 
■職場の雰囲気はとても大事なので、転職活動の段階でその辺りをイメージできる説明があるとありがたいと思う。

  

まとめ

本記事から読み取れるように、PT・OT・STは転職活動において、労働条件の説明が事前に詳細にあり、入職後も条件に齟齬がないことを重視しています。

 

また、面接や職場見学では、職場の雰囲気や人間関係がよくわかり、安心感を得られることも重要でしょう。

 

求職者の重視する条件を意識しながら、ぜひ貴社・貴院の採用活動に役立てていただければ幸いです。

  

 

↓全調査結果は、こちらよりダウンロードできます(会員登録無料)↓

セラピスト590人のリアル 労働・雇用実態調査 『PTOTST白書2024年度版』~「労働実態」「就労・転職志向」とは?~

 

 

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