2025.07.09
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vol.1 介護職員が退職・転職活動を決意する理由とは?

5分で読めるポイント解説 介護職白書2024

介護職白書2024

編集部より

慢性的な人手不足と、高い離職率に悩む介護業界。介護職員の中には転職を繰り返す方や異業種への転職を検討する方が多いのが事実です。

では、どのようなことが理由に退職を決断し、いつから転職活動を行うのでしょうか。

当記事では「マイナビ介護職」のご登録者を対象に、労働実態調査を実施し、その調査結果をまとめた「介護職白書2024年度版」のデータをもとに詳しくご紹介します。

 

編集・構成/メディカルサポネット編集部

 

介護職員の転職・就業傾向

以下は、「介護職白書2024年度版」における、退職・転職動向に関する調査結果です。

 

介護職員が感じる仕事のやりがい

介護職員が感じる仕事のやりがい【5分で読めるポイント解説 介護職白書2024】  

現在の職場でやりがいを感じていると回答した620人に、どのようなときにやりがいを感じるか尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。

 

  • 患者・入居者・利用者に感謝されたとき」73.2%
  • 「自身のスキルアップ・成長を感じるとき」34.8%
  • 「困難な仕事をやり遂げたとき」29%
  • 「チーム・職場全体で仕事に取り組んでいるとき」28.7%

  

職務を通して患者の役に立ち、感謝されたと実感することが、介護職員のやる気やモチベーションに大きく影響し、自身のスキルアップや職場全体で仕事に取り組める環境が、やりがいにつながっていると考えられます。

では、介護職員が退職を考える理由にはどのようなことがあるのでしょうか。

 

 

退職・転職を考えるきっかけ

退職・転職を考えるきっかけ【5分で読めるポイント解説 介護職白書2024】

 

今後も介護職員を続けたいと思うか尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。

 

  • 介護職員として長く働き続けたい」34.8%
  • 介護職に限らず、関心のある仕事をしてみたい」42.5%
  • 「介護職以外の仕事をしてみたい」10%
  • まだ分からない」9.1%

 

本調査の自由回答欄に寄せられた実例には次のようなものがありました。

 

施設基準を割るほど人員不足である。減算にならないために、全くやる気のない非常勤を高額で雇用している。質の悪い介護職が増え、まともに働いている介護職が疲弊して退職していく。悪循環から抜け出せない。

■ 常に緊張した労働環境の中、人手不足による業務が多忙の割に賃金は安価。満床でないことから、営業をかけて入所者を募集。介護老人保健施設であるのに精神科からの受け入れも断ることができない。現場の職員は疲弊している。

■経済面で優遇できないなら、休暇日を増やすなどの工夫が欲しい。

医療と介護共に重労働であるが、賃金に反映されていない。現場では患者や利用者からの暴言、暴力、カスハラなど常にある。処遇面の改善が早急に望まれる。

  

では、介護職員が仕事を長く続けるには何が必要になるのでしょうか。

  

介護職員を長く続けるために

介護職員を長く続けるために【5分で読めるポイント解説 介護職白書2024】

 

介護職員を長く続けるために何が必要か尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。

  • 「給与などの待遇面の充実」78.9%
  • 「良好な人間関係」72.5%
  • 十分な介護職員数」66.8%
  • 「休暇の取りやすさ」53.9%

 

給与などの待遇面の充実はもちろん、職場での良好な人間関係が重要視されていることがわかります。

 

まとめ

本記事から読み取れるように、介護職員が長く働き続けるには、「給与・待遇」「人間関係」はもちろん、業務の負担を軽減する取り組みが重要になってきます。

では、従業員の定着率を上げるために、事業者側ができる施策はどのようなものがあるのでしょうか。

次回も介護職白書のデータをもとに、実際に成功している施策は何なのか読み取っていきます。

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