2022.10.17
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外国人介護士と「伝わる」コミュニケーションをとる3つのポイント

外国人介護士と「伝わる」コミュニケーションをとる3つのポイント

 

執筆者:馬淵敦士

「外国人」というイメージから、外国人介護士に対して「コミュニケーションをとるのは難しいのでは」「言葉が伝わらないのでは」と先入観を抱いていませんか?ちょっとしたポイントをおさえれば、コミュニケーションをとることは難しいことではありません。

 

今回は、外国人介護士に伝わるコミュニケーションについて、3つのポイントをご紹介します。

 

外国人介護士とのコミュニケーションは難しい?

外国人への良くないイメージ  愛知県|「地域労働力確保支援事業」(外国人労働者雇用確保支援事業)調査結果報告書

愛知県|「地域労働力確保支援事業」(外国人労働者雇用確保支援事業)調査結果報告書

 

上のデータが示すとおり、一般的に、外国人労働者には「コミュニケーションがとりにくい」というイメージがあるようです。

 

介護業界でも、言語の違いなどにより「外国人介護士とはコミュニケーションが難しそう」という先入観はあります。現場の介護職員も、外国人介護士に対して「どのようにコミュニケーションをとればいいのか」「利用者に対して正しいコミュニケーションがとれるのだろうか」と不安を抱いていることは事実でしょう。

 

しかし、外国人介護士は一定の日本語教育を受けてきているはずですので、全く日本語がわからないということはないと考えます。

雇用した満足度   愛知県|「地域労働力確保支援事業」(外国人労働者雇用確保支援事業)調査結果報告書

愛知県|「地域労働力確保支援事業」(外国人労働者雇用確保支援事業)調査結果報告書

 

 

実際に外国人労働者の雇用経験がある企業のアンケートでは、7割以上がコミュニケーションに不満はないという結果が出ています。イメージと比較すると、外国人労働者の満足度は高めである、といえるのではないかと思います。

 

しかし、外国人介護士と同じ職場で働く中で、コミュニケーションをとりづらい場面に出くわした場合、どう対処すればよいのでしょうか。

 

【ポイント1】Yes/Noを誤解のない言葉で、はっきり伝える


日本語には、文脈によって「Yes」とも「No」とも受け取れるような、良くも悪くも「あいまいな」表現が多くあります。英語などはYes/Noと表現がはっきりしていますので、この「あいまいさ」に戸惑ってしまう外国人介護士は多いようです。

 

【例1】

外国人介護士から「後片付けをしてもいいですか?」と聞かれたので、「いいよ」と返答したところ、後片付けがされていなかったそうです。

外国人介護士に確認すると、「いいよ、と言われたので、しませんでした」と返答されました。

このケースでは、「してもいいよ(Yes)」と返事をしたつもりでしたが、外国人介護士には「しなくていいよ(No)」と伝わってしまい、適切な業務を行うことができませんでした。

 

介護の現場で、指示があいまいになってしまうと、利用者に迷惑をかけてしまう可能性があります。特に「Yes/No」に関しては正反対の意味になるので、はっきりと伝わる言葉を用いましょう。上の例の場合は「はい。片付けておいてください」などと答えるとよいですね。

【例2】

外国人介護士が利用者に「お茶はいりますか?」と聞いたところ、「結構です」と返答が。お茶を持っていったところ、「いらないと言っただろう!」と怒られてしまいました。 

「結構です」には、「それでよいです」という意味もあるので、外国人介護士は「お茶がいる」という意味と捉えてしまったのでしょう。

 

日本語のあいまいな表現でコミュニケーションが相違することがあるため、はっきりと「Yes/No」が伝わる言葉を選択することが重要です。

 

 

 

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