2019.05.06
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【第2回】時間の習慣

自律神経を整える名医の習慣

習慣が変わると行動が変わる、行動が変わると人生が変わる――。国内における自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生が、自律神経研究の知見をベースにした、参考にしてもらいたい自らの「習慣」を教えてくれます。第2回のテーマは「時間の習慣」。時間に追われる現代人にとって、いかに効率的に時間を使うかということは最重要課題のひとつです。

 

 構成/岩川悟、清家茂樹 写真/川しまゆうこ

 

ストレスに対する行動をあらかじめ決めておくと、人生の時間を無駄に奪われない

どれだけ時間を効率的に活用していても、あなたの時間を大量に奪い去ってしまう存在があります。それが、ストレスです。

 

たとえば上司に怒られたとき、それからしばらく仕事が手につかなくなったり、くよくよと悩んでしまったりしたことはありませんか? そんなときは頭のなかが不安や恐怖でいっぱいになって、時間の感覚がいとも簡単に抜け落ちてしまいます。

 

結果、あとで振り返ると、驚くほどの時間を無駄にしていたことに気づくわけです。これでは、どれだけ時間を大切にしようと行動していても意味がありません。

 

そこでなんらかのストレスを受けたときは、それに対する行動を先に決めておくことが効果的な対処法となります。たとえば水を飲む、外に出る、ひとりになるなど、なにも考えずに自動的に動けるようにあらかじめ行動を決めておくのです。

 

ポイントは、受けたストレスにすぐ向き合おうとしたり、反省したりしないこと。考えることはあとからいくらでもできるので、まずあなたの体をストレスから引き離すことが大切になります。

 

ストレスに飲み込まれずに自律神経のバランスをうまく取り戻せたら、より冷静にストレスの原因と向き合うことができるでしょう。そうすることで、あなたの人生の時間が無駄に奪われなくなるのです。

 

 

貴重な時間を奪われる「余計なこと」をしないためには、「余計なこと」をいわない

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