2019.04.01
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第8回「知っていると安心! 税務調査の上手な受け方(2)」

薬局に強い税理士が教える税務対策

前回は、法人税務調査を受ける場合の準備について説明しました。今回は、いよいよ(?)実地調査現場での対応について説明します。
まず全体を通して言えることは、調査対応については、敵対的な態度も良くないですが、卑屈になる必要もありません。
まったくごく普通の対応をすべきです。
また、当日に準備すべき書類ですが、調査通知の際に指示されたものだけで構いません。調査官に気を遣って、「すぐ提示できるよう」大量の資料を準備する必要はまったくありません。当日に指示があれば都度、提示すれば良いです。

  

「社長は調査中、常に同席すべきか?」

 

 よくある質問ですが、社長は実地調査中、常に同席すべきでしょうか? 結論としては、その必要はありません。

 

法人調査の場合は、税理士事務所の担当者が立ち会っているのが通常です。であれば、社長は初日の午前中挨拶と、事業の概況など会社全体についての質問が一通り終わったら、席を外しても、外出しても特に問題ありません。ただし、担当税理士の質問電話をすぐ受けられる状況にしておくことが望ましいです。

 

 なお、初日午前中の対応は、調査の方向性を決める内容になりやすいです。よって、注意したいのは、社長は質問にだけ答えるようにすべきということです。また、思い出せなければ、その都度「すぐにはわかりません」、「今は思い出せません」と答えておけば問題ありません。

 

「過度の準備は絶対にやってはいけません!」

 

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