2019.05.22
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◆第16回 功ある者より、功なき者を集めよ

野村克也の人生強化塾

2004年、プロ野球界にはとんでもない強力打線を誇るチームが現れました。長嶋茂雄監督率いる巨人です。控えの選手も含めて、他球団で4番打者を務めた野手が5人もそろったのです。しかし、ペナントレースでは結果を出せず、リーグ3位に終わってしまいました。

それと同じことがビジネスにおいても言えるのではないでしょうか。これまで誰も考えつかなかったアイデアを出せるトップだけ、あるいは、次々と大きな契約を取ってくる敏腕営業マンだけ……。それでは組織運営は成り立ちません。決して表立った活躍をすることはないけれど、その人がいなければ組織が立ちゆかなくなる――そんな、「名脇役」も必要であるはずです。その重要性を、かつてはヤクルトの監督として巨大戦力を誇る巨人に立ち向かった野村克也さんはこう説きます。

構成/岩川悟(slipstream)、清家茂樹(ESS) イラスト/小西真樹

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