2018.10.23
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第3回「調剤薬局の在庫管理はどうすれば良いのか?」

薬局に強い税理士が教える税務対策

在庫管理は、調剤薬局の悩ましい業務です。店舗現場は品揃えを充実させたいのですが、仕入を多くすれば、資金を圧迫しますし、廃棄も出ます。どこに注意しながら在庫管理を進めれば良いのかを簡単に解説します。

 

在庫管理は、調剤薬局経営に直接影響する重要で、かつ、悩ましい業務です。店舗現場は品揃えを充実させたいのですが、仕入を多くすれば、資金を圧迫しますし、廃棄も出ます。今回は、税務的視点から、在庫管理の注意点を解説します。
  

「在庫は税務調査でも必ず確認される!」

期末在庫が適正な金額で計上されているかどうかは、税務調査でも必ず確認されます。では、在庫金額の上下は損益にどう影響するのでしょうか? 日頃から「在庫管理」を意識していないと、意外と即答できません。

 

在庫金額が100万円プラスになれば、利益は100万円増え、逆に100万円マイナスになれば、利益は100万円マイナスになります。しっかり理解できている経営者にとっては、当たり前の話でも、私の経験上、実は「プラスマイナスどっちだっけ?」とよく聞かれます。

 

「税務調査官は在庫金額をどう見るのか?」

税務調査官は、在庫金額をどのような視点で見ているのでしょうか?そもそも税務調査の目的は何でしょう? 建前は、申告所得が正しく計算されているかを調査することが目的です。具体的には、「所得のもれ」=「課税もれ」の有無の調査になります。よって、在庫金額の調査であれば、在庫金額が過少になっているのでは?との視点になります。

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