2018.09.20
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第1回「仕入薬品の消費税はなぜ還付されないのか?」

薬局に強い税理士が教える税務対策

調剤薬局は、卸からの請求書に消費税が含まれているのに、患者さんから消費税をいただいていません。経営者は不満に思いながらも、理由はわからないのではないでしょうか?消費税の仕組みを簡単に説明しながら、経営者の消費税への対応を伝えます。

 

今回のテーマは消費税です。消費税は経営者がピンと来ない税目ですが、税理士も苦手な税目です。

 

なぜならば、節税方法があまりなく、仕組みが意外とわかりにくくて、説明しても経営者に伝わりにくいのです。税理士の業務ミスによる、税務賠償保険がありますが、保険事故事例でも消費税のミス事例がもっとも多いようです。

 

消費税と薬局経営といえば、まず出てくる疑問が「仕入薬品の消費税はなぜ還付されないのか?」ではないでしょうか? この疑問に、消費税の仕組みが凝縮されています。

 

「改めて考える。調剤薬局の仕入消費税はなぜ還付されないのか?」

消費税の仕組みを説明する前に、まずこの問題を考えましょう。医業経営者と消費税の話題になると必ず出るテーマですね。

 

消費税の課税対象は、政策的に非課税になるものが決められており、保険診療については非課税です。

 

<非課税取引にあたるもの> 

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