2019.07.29
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【最終回】一流の習慣

自律神経を整える名医の習慣

習慣が変わると行動が変わる、行動が変わると人生が変わる――。国内における自律神経研究の第一人者である小林弘幸先生が、自律神経研究の知見をベースにした、参考にしてもらいたい自らの「習慣」を教えてくれます。第8回のテーマは「一流の習慣」。ビジネスを成功させるためには、できるだけ「一流」と呼ばれる人間に近づきたいもの──。小林先生は、そのために大切なのは、「周囲の人とのかかわり方」だといいます。

 

 構成/岩川悟、清家茂樹 写真/川しまゆうこ

 

他人を愛することに、全力を傾ける

「自分を大切にすること」や「自由に自分の幸せを求めること」。このアプローチこそが、自分の体を大切にして自律神経の働きを整えていくことにつながっています。

 

ただ、ひとつ忘れたくないことがあります。それは自分を愛すると同時に、他人も愛するという姿勢を持つことです。

 

実際に一流の人は、自分に向ける愛情と同じくらい他人にも全力で愛情を傾けます。苦しい時代に自分を支えてくれた人、ピンチに手を差し伸べてくれた人、そしてこの世に生を与えてくれた両親……。これまで自分を助けてくれた人たちに恩義を感じ、「いつかそのお返しをしよう」と思って生きているのです。それは、仲の良い友だちだけを大切にするような狭い考え方ではありません。

 

そこでいちど時間をつくって、あなたにとってのそんな人たちを書き出してみるといいでしょう。実際に文字で書き出してみると、ふだん大切にしている人たち以外にも、じつに多くの人が自分の人生を支えてくれていたことに気づいて驚くはずです。

 

そして、そんな他人に愛情を傾ける人たちには、ますます愛情が集まっていきます。自律神経もつねに整い、もっともっと健康になっていきます。

 

ぜひ自分や親しい人だけでなく、広く他人を愛する姿勢を意識してみてください。あなたの人生に、これまでになく豊かな光が差し込んでくるでしょう。

 

 

気持ちでケチをしない

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