2019.07.23
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第12回「資金調達のコツ」

【薬局経営者必見】薬局に強い税理士が教える税務対策

経営者には多くの悩みがありますが、常に上位に来る悩みが「資金調達」ではないでしょうか?本来、経営者は事業が好きなはずですが、銀行残高を気にしながらの経営は気力も落ち込みますし、新規投資の決断も鈍ってしまいます。
今回は、苦手な方が多い「資金調達」について、調達先の基本を紹介するとともに、意外と実行されていない資金調達のコツもお伝えします。

    

「日本政策金融公庫融資のコツ」

日本政策金融公庫(以下、「公庫」)は、中小規模の事業主や創業者にはおなじみですね。

 

公庫融資には、他の金融機関と違う特徴があります。公庫融資の審査は独自審査なので、公庫との取引実績が非常に重要です。よって、初回の融資申込の際は、確実な小口金額(具体的には200~300万円)で申し込む方が無難です。

 

逆に、具体的な資金使途がある場合は、資金使途やその資金投下による経営計画を書面にして申し込むことが非常に有効です。

 

銀行融資では担当者による融資提案の場合は、経営者との聞き取りのみで担当者が稟議書を作成してくれるのですが、公庫融資では経営者が準備する説明資料が多く、経営者は結構疲れるかもしれません。

 

しかし、銀行ではほぼ無理な決算書でも、公庫融資が通ったケースは多いです。公庫との取引は事業継続の生命線と考えてください。

  

「公庫融資窓口には3通りある?」

 実は公庫融資の窓口が複数あることは意外と知られていません。

 

日本政策金融公庫は、「国民生活金融公庫」、「中小企業金融公庫」、「農林漁業金融公庫」が統合されてできたため、国民生活事業、中小企業事業、農林漁業事業としてそれぞれ引き継がれています。

 

このうち、少々特殊な農林漁業事業を除くと、経営者の融資窓口は2通りあることになります。

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